お見舞いで人気の花とその花言葉は?
お見舞いで贈る花を決めるとき、どのように決めればよいのか悩んでしまうことはないでしょうか?
お見舞いに花をもらうと、花の美しさだけではなく、人によっては花言葉を気にするケースもあります。
受け取った花言葉の意味を考え、力づけられることもあれば、逆に心象を害してしまうこともあります。
看護師の方であれば、面会者からお見舞い用の花についてアドバイスを求められることがあるかもしれません。
ここでは、お見舞いで人気の花と花言葉を紹介します。
ガーベラ
明るい雰囲気のガーベラは、お見舞いで人気の高い花のひとつです。
ガーベラにはピンクや赤、白、黄色などのさまざまな色があり、それぞれ花言葉が異なります。
それぞれの花言葉は以下のとおりです。
- ピンクのガーベラの花言葉は「感謝」や「思いやり」です。
- 赤色のガーベラの花言葉は「情熱」や「愛情」です。
- 白色のガーベラの花言葉は「希望」や「純粋」です。
- 黄色のガーベラの花言葉は「暖かさ」や「親しみやすさ」です。
ひまわり
夏の定番の花であるひまわりも、お見舞いの花としてよく使われます。
ひまわりの花言葉には、「あこがれ」や「崇拝」、「あなたは素晴らしい」などが挙げられます。
見ているだけで元気になれるような黄色いひまわりは、病室を明るく彩ってくれるとして人気です。
ちなみに、紫色のひまわりは、「悲哀」の花言葉があるので避けたほうがよいです。
お見舞いにもっていくときは、黄色のひまわりを選んだほうが無難です。
チューリップ
春のシーズンに人気があるのが、チューリップです。
チューリップも、色によって花言葉が違います。
お見舞いに適しているのは、ピンクや赤のチューリップです。
チューチップの花言葉は以下のとおりです。
- ピンクのチューリップの花言葉は、「誠実な愛」や「愛の芽生え」などです。
- 赤色のチューリップの花言葉は「真実の愛」や「愛の告白」です。
お見舞いで贈ってはいけないタブーな花は?
お見舞いでは、贈ってはいけないとされているタブーな花もいくつかあります。
意味を知らずに贈ってしまうと、意図せず相手の心象を害する可能性があるので注意が必要です。
次のような花をお見舞いで贈るのは避けたほうが無難です。
鉢植えの花
鉢植えの花には「根付く」というイメージがあることから、お見舞いで贈るのは避けたほうがよいと言われています。
可愛らしい寄せ植えや鉢植えのデザインを取り入れたプリザーブドフラワーなども、お見舞いの際には贈らないようにしましょう。
和菊
お葬式や法事などでよく用いられる和菊も、お見舞いで避けたい花のひとつです。
このような菊を使ったフラワーアレンジは、お見舞いには不向きです。
見た目がキレイでも、相手の心象を害する可能性がある花をお見舞いに持参するのは避けましょう。
シクラメン
シクラメンがお見舞いでタブーとされているのは、発音から「死」や「苦」などのネガティブなイメージを与えるからです。
シクラメンは鉢植えで販売されていることが多いため、お見舞いにはあまり向きません。
赤いバラ
真っ赤なバラも、お見舞いには不向きです。
バラは、しおれてくると花びらがパラパラと散ることから、お見舞いでは敬遠されることがあります。
また、赤色のバラは血の色を連想させるとして嫌う人もいます。
バラは茎の部分にとげがあるため、水替えの際などに指を傷つける恐れもあります。
花言葉”癒し”のお花4選
ここでは、「癒し」につながる花言葉をもつ4つの花をピックアップしてみました。
このような花なら、ガーベラなどの人気の花と同じ感覚でお見舞いに贈ることができます。
カモミール
ハーブティーに使われるカモミールには、「あなたを癒します」などの花言葉があります。
白と黄色の小さなカモミールの花は見た目も可愛らしく、ほかの花と組み合わせてアレンジを楽しむこともできます。
ペチュニア
「心のやすらぎ」などの花言葉をもつペチュニアも、「癒し」のメッセージが強い花です。
ペチュニアはピンクや黄色、赤紫などの明るい色のバリエーションがあります。
お見舞いにこの花を贈るときは、鉢植えではなく切り花のブーケなどを選びましょう。
ポピー
「いたわり」や「休息」、「思いやり」などの花言葉をもつのがポピーです。
鎮静効果が期待できるポピーは、ヨーロッパでは薬草として用いられてきました。
ギリシャ神話には、心を癒す植物としてポピーが登場します。
ヒペリカム
ヒペリカムは、「悲しみは続かない」や「きらめき」などの花言葉をもつ花として有名です。
オトギリソウ科のヒペリカムは、梅の花に似た黄色い花と赤い実をつけます。
この花はアレンジにも使いやすく、キュートなブーケを作りたいときに役立ってくれます。
花言葉”長寿”のお花4選
高齢の方のお見舞いには、長生きを連想させる花をプレゼントするのもひとつの方法です。
次の4つの花には、「長寿」をイメージさせる花言葉があります。
ユウセンギク
「老いても元気」や「若者に負けない元気」などの花言葉をもつユウセンギクは、マーガレットに似た形をした薄紫色の花です。
北アメリカ原産のこの花は、ポジティブな花言葉をもつことからお見舞いでもよく使われます。
サルビア
サルビアは、「尊敬」や「永遠」、「家族愛」などの長寿をイメージさせる花言葉をもつ花です。
薬草に使われてきたこの花は、「健康」の意味をもつラテン語の「salvus」が名前の語源です。
サルビアには、赤色のほかに紫やピンク、白などのいろいろなカラーがあります。
センニチコウ
「不老長寿」や「永遠の命」、「不滅」などの花言葉をもつのが、センニチコウです。
丸いボール型の小さな花を咲かせるセンニチコウは、ブーケのフラワーアレンジにもしばしば用いられています。
りんどう
健康や長寿をイメージさせるりんどうは、敬老の日の贈り物としても人気です。
りんどうには、「正義」や「勝利」などの花言葉があります。
「白寿」と名付けられた白とブルーのりんどうは、お見舞いにも使いやすい種類です。
花言葉”元気”のお花2選
1日も早く相手に回復してほしいときは、パワーをもらえそうな花が役立ってくれます。
「元気」をイメージさせる花言葉をもつ花を、ここでは2つ紹介します。
メランポジウム
黄色い小さな花を咲かせるメランポジウムには、「元気」や「親切」といった花言葉があります。
メランポジウムは、ユウゼンギクと同じく北アメリカなどで広く栽培されている品種です。
初夏から秋にかけて咲くこの花は耐暑性があり、栽培中は新しい花が次々と咲きます。
明るい黄色いカラーや可愛らしい花の形が好まれ、メランポジウムはフラワーアレンジにも広く用いられるようになっています。
ブーケのアクセントとしても使いやすいこの花は、お見舞いでも活躍してくれるでしょう。
マリーゴールド
「健康」の花言葉をもつのが、黄色のマリーゴールドです。
マリーゴールドには、オレンジや黄色、白などのカラーバリエーションがあります。
お見舞いに贈るときは、あえて黄色のマリーゴールドを選ぶと相手を元気づけられる可能性があります。
マリーゴールドは虫害や気温の変化に強く、開花している期間が長いのが特徴です。
このような特徴があることも、お見舞いの花としてこの花が使われる理由のひとつです。
ちなみに、マリーゴールドを贈る場合も、お見舞いでタブーとされる鉢植えは避けましょう。