看護師はプライドが高い?
看護師は国家資格である看護師免許を取得し、豊富な医療知識を持っています。
そのため、医療従事者ではない一般の方からすると、頼りになる存在と言えるでしょう。
一方、そんな頼りにしている看護師に対して、態度が悪い、偉そうと感じたことがある人も少なくないのではないでしょうか。
今回は、看護師がなぜ偉そうに見られてしまうのか、偉そうに見られてしまう原因とは何なのかを紹介します。
専門職ならではのプライド
看護師は高度な専門性が求められる特殊な職業です。
人の命を左右する仕事でもありますし、看護師になるためには専門的な学校で学んでくる必要もあります。
簡単につける仕事ではないため、それだけ仕事に向かうときのプライドは高いものとなっていきます。
それが良い方向へ出れば好印象を持ってもらいやすくなりますが、プライドの高さがマイナスの印象を与えてしまうことも多いです。
看護師としてのプライドが高いために、「偉そう」「馬鹿にしてる」と思われてしまうことがあり、世間の評価を下げてしまうことにつながっています。
優秀な方ほどプライドの高さを感じさせてしまいがちなので、注意しておきたいものです。
看護師にとっての当たり前は危険
看護師として専門的な勉強をしてきている自分にとっては当たり前のことであっても、患者さんにとっては当たり前でないことがあります。
それを無視して説明不足になってしまったり、しかりつけてしまったりすると冷たい印象を与えてしまいます。
当たり前のことだと思っても、それが世間の非常識になっていないかどうかは常に意識しておきたいポイントです。
命を守るうえで仕方ないことですが、強い言葉になってしまったり、患者さんを否定する言葉を使ってしまったりすると「性格悪すぎ」、「育ちが悪い」、「怖すぎ」などと捉えられることもあります。
態度の悪い看護師の特徴
病院やクリニックで働く看護師さんは、白衣の天使ともいわれ優しく温かいイメージを持っている方も多いです。
そのため、通常より優しさを求められやすく、それが満たされないと態度が悪いと感じられがちになってしまいます。
命の現場で働いている以上優しいばかりではいられませんが、できる限り気を付けていきたいものです。
強い口調で話してしまう
患者への態度がぶっきらぼうになっていないか、強い言葉で話していないかなど自分の対応について振り返ってみましょう。
特に言葉遣いがぶっきらぼうだと、患者に意地悪な看護師という印象を患者さんに与えてしまうことがあり、仕事にも影響が出てきます。
もともと性格がきつい自覚がある人は、特に気を付けておきたいものです。
強い口調になり患者さんを傷つけてしまうと、「看護師の態度が悪い」という理由で患者さんや家族からクレームが来ることもあります。
そんな時に、「自分は間違ったことを言っていない」などと考えず、相手がどのように受け取っているかを考えて、自分の態度を再確認できると良いでしょう。
仕事にどん欲すぎる
看護師を目指すうえで非常に苦労をしてきた方などは、その分ほかの人にきつく当たりがちになる傾向があります。
仕事ができる看護師もいれば、できない看護師もいます。
自分を高めることはよいのですが、ほかの人に求めすぎないことも大切です。
必死にやってきたことや、やっていることを表に出さず、心のゆとりを持つように心がけていくことが看護師として仕事をしていくうえでは大切になります。
医者が嫌いな看護師とは?
医療はチームプレーで行うものです。
特に中心となる医師との関係は、看護師にとって重要なものとなります。
もちろん協力し合えることは大切ですが、どうしても人間同士なのでお気に入りの看護師と嫌われる看護師が出てきてしまうものです。
では、どうしたら医師に気に入られる看護師になることができるのでしょうか?
医師を立てた言い方ができる
医者の言うことに対して反論し、喧嘩してしまうような看護師は嫌われる可能性が高くなります。
仕事上必要な議論はもちろん大切なのですが、中には医者に対しても見下すような態度をとってしまう人もいます。
その言い方が強すぎると、さらに反感を買いやすくなってしまいます。
医師に気に入られる看護師は、同じことを伝えるときでも医師を立てつつ上手な言い方ができるものです。
自分の方が正しいと思うことがあったとしても、医者から見た看護師の立ち位置を考え、柔らかい言葉遣いで伝えるなど配慮をしていきましょう。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーションが得意な看護師は、医師のお気に入りになりやすいものです。
もともと話が好きなタイプであったり、人を立てることが得意なタイプの方は医師との連携もスムーズになります。
医師とのコミュニケーションを避けていないか見直してみることで、お気に入りの看護師になれるかもしれません。
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保育園看護師は偉そう?
保育園でも看護師の力を必要とするところはあります。
しかし、保育士という別の職業の方と協力して仕事をすることで、問題が生まれることがあります。
ここからは保育士の方から偉そうに思われてしまう看護師の特徴について紹介します。
医療知識について口出ししてしまう
どちらも子供の命を守る仕事ですが、看護師のほうがより専門的な医療知識を持っています。
そのため、ついつい健康にかかわることで細かく口出しをしてしまい、「ムカつく」と思われてしまうこともあります。
保護者に対しては健康面のアドバイスの際に強い言葉を使い、不安を感じさせてしまったり、生活への干渉と捉えられ嫌がられたりするケースもあります。
看護師として強いプライドを持っているとトラブルになりやすいので、『保育士や保護者から学ぶ』という意識を持つようにしましょう。
保育士に馴染めない
専門分野が異なることもあり、保育士に馴染めないという理由から、保育の分野に関われず手が空いてしまうことがあります。
考えて手を出さないでいると、「偉そうなだけで使えない」「いらない」と思われてしまいがちです。
また、仕事が落ち着きデスクワークをしているだけで、悪口を言われてしまう理不尽なこともあるようです。
すぐに辞めると思われてしまう
保育園看護師は短時間勤務であることも多いため、すぐにやめるケースも多いです。
そのため、保育園の職員や保護者には、「すぐにやめる存在」としてあまり頼られないことも多くなります。
介護・特養施設の看護師は偉そう?
介護の現場の場合、利用する高齢者はほとんどが何らかの病気を持っています。
その健康管理のために看護師の力は必要とされますが、介護士も日常のケアなど同じような仕事を行います。
そのため同じ業務で対立しやすく、トラブルも多くなるのです。
給与・待遇面
看護師のほうが給与や待遇の面で上回っていることが多く、その収入格差から介護士にとって自分たちを見下す存在とみられやすくなります。
同じ職場で働くことになれば、看護師の態度ひとつでマイナスイメージを与えてしまう可能性もあるため注意が必要です。
看護師から介護士への指示だし
看護師が指示をすることが多いので、その点から見下す印象を与えやすいという理由もあります。
そのため、言い方や常に良好なコミュニケーションをとっているかどうかが関係悪化させないポイントとなります。
強い言葉や自慢などで介護士を見下すことは避けましょう。
言葉にしなくても態度で伝わることがあるので注意してください。
看護師と介護士の割合
介護施設では圧倒的に介護士の数が多く、看護師は施設に一人というケースも多いです。
そうなると、仕事や介護士とのトラブルに悩みを抱えても、相談する先が人がいないこともあります。
自分も介護スタッフの一員として、一緒に働く意識をもって介護士の中で馴染んでいくことが大切です。
同じような仕事をしている看護師とつながり、悩みを打ち明けられる場を持つなど、対策をとっていくことを考えておきましょう。