退職届の書き方は?縦書き・横書き?
看護師が退職届を出すときには、縦書き・横書きのどちらにするかや、文面の書き方で戸惑うことがあるかもしれません。
看護師の退職届も、一般の会社員と書き方はほぼ同じです。
ここで紹介する退職理由の書き方や構成方法、使用する筆記具などは、覚えておくと退職するときに役立つ可能性があります。
退職届は縦書きで書くのが一般的
勤務先に提出する退職届は、一般的に縦書きで書きます。
縦書き用の白い便箋を用意したら、黒のボールペンなどの筆記具を使って手書きで文面を記載しましょう。
文面の構成方法
退職届は主に下記のような構成で作成するのが一般的です。
- タイトル:退職届
- 本文
- 提出日
- 所属
- 氏名
- 提出先
退職届では、1行目に「退職届」とタイトルを記入します。
タイトルに続けて1行ずつ空けながら「本文」、「提出する日付」、「所属」と「名前」を順に記載し、最後に提出する「勤務先名」や「代表者の名前」を書くのが、基本的な退職届の構成方法です。
退職理由の具体例
退職理由は、「一身上の都合により」などのシンプルな文面にするのが一般的です。
退職届を提出する時点では、すでに上司に具体的な退職理由を伝えて勤務先から承認を得ているケースが多いでしょう。
このようなときは、退職届であらためて詳しい内容を書く必要はありません。
本文には、「2020年3月31日をもって退職いたします」といったふうに退職をする日付も明記しておきましょう。
本文サンプル
このたび一身上の都合により、勝手ながら、○○○○年〇月〇日をもって退職いたします。
退職届けは誰に出す?
退職届をいざ提出するとなると、誰に書類を渡してよいか迷ってしまうケースもあるでしょう。
スムーズに退職をするためにも、出す相手を間違えないようにすることが大切です。
退職届は上司に渡す
看護師の退職届は、看護師長や部長などの上司に提出します。
文面の提出先は病院長や理事長にするケースが多いですが、書類を渡すときは現場の責任者を選びましょう。
退職届をいきなり病院長や理事長に提出すると、周囲を混乱させてしまう可能性があります。
円満に退職をするうえでも、現場の責任者から書類の内容を確認してもらうのがよい方法です。
書類を渡すときは無地の白い封筒に入れる
退職届は、封筒に入れてから渡すのが基本です。
提出する際にはカジュアルな雰囲気の茶封筒やイラスト入りの封筒などは避け、白い無地のシンプルな封筒を選びましょう。
封筒の表面には、「退職届」と書いて受け取った人が開封しなくても中身の内容がわかるようにしておきます。
自分の住所と氏名も、封筒の裏面に忘れずに記入しておきましょう。
提出する人の住所と氏名は、封筒裏面の左下に記入をするのが一般的です。
提出者の名前が封筒に書いてあれば、万が一、封筒となかの用紙がバラバラになってしまっても確認ができます。
退職届を渡すタイミングは?
退職届をいつまでに提出するのかは、円満に退職するためには非常に重要なことです。
看護師が退職をするときは、後任者の選定や引き継ぎにかかる時間なども考えて届けを出す必要があります。
一般的に、退職は辞める日の14日以上前に勤務先に伝えれば民法上は可能とされています。
ただ、退職の直前にいきなり退職届を出すと、職場の人に「非常識な人」と思われてしまう可能性があります。
突然の退職は周囲に迷惑をかけることが多いため、急な退職届の提出は避けましょう。
退職届は1カ月以上前に提出する
退職届はを提出するタイミングは、退職をする日の1カ月以上前がベストです。
病気などのやむを得ない事情で急に退職をしなければならない場合を除き、退職の希望はできるだけ早く勤務先に伝える必要があります。
退職届を出す前に折を見て辞めたい旨を伝えておけば、周囲を混乱させることなく退職ができるでしょう。
退職に関するルールが設けられている場合もある
職場によっては、入社したときの雇用契約書などに退職届を出す時期が記載されているケースもあります。
このような場合は、契約書のルールに則って退職届を出す時期を決めることが必要です。
退職を考えているときは、入社したときの書類の内容をよく確認して、退職に関するルールがないかどうかをチェックしておきましょう。
退職意思メールで伝えるのはあり?
日々の仕事で忙しかったり、退職したい旨をなかなか言い出せなかったりするときは、メールで退職の意思を伝えたいと思うこともあるかもしれません。
退職の意思表示をメールでおこなうことは、法的にはとくに問題ありません。
ただ、退職届の提出などのすべてのプロセスをメールで済ますと、反感を買う恐れがあります。
メールを活用するときは、伝え方に少し注意をしましょう。
「退職願」という形なら受け入れてもらえる可能性が高い
退職の意思表示をメールでする場合は、退職を願い出る「退職願」のニュアンスで文面を書くのがポイントです。
「2020年3月31日をもって退職いたしたく」などの「退職願」の例文を参考にしてメールを書けば、相手に意思を尊重してもらえる可能性があります。
このようなメールを送るときには、「退職願について」や「退職の希望について」などのソフトなニュアンスの件名を用いましょう。
前準備としてメールを送付する方法もある
なんの前触れもなくスタッフから「退職届」を提出された場合、上司や同僚が慌てる可能性があります。
あらかじめメールで退職したい旨の意思表示をしておけば、周囲をいたずらに慌てさせることなく退職に漕ぎつけることができます。
結婚による離職を伝える場合は?
結婚準備のために退職をする寿退職の場合は、離職を伝えるタイミングに気を配る必要があります。
円満に職場を去るためには、事情を伝えるときにどのような言い方をするかも重要です。
挙式の日程が決まった時点で伝えるのがベスト
寿退社では、結婚式の日程が決まった段階ですぐに上司に事情を報告のが理想です。
挙式までまだ時間があるときは、職場の忙しさなども考慮しながら上司と離職の時期についてよく相談をしましょう。
早い段階で事情を伝えておけば、職場でも新しいスタッフを募集したり、配置転換をしたりして欠員を補充するための準備が進められます。
結婚のような私事で離職をする場合は、できるだけ丁重に退職の希望を伝えることも大切です。
転居をする場合は早めに準備を始めておく
結婚にともなって転居をするときは、引っ越しや新居への入居のスケジュールなども考えて離職の時期を決めなければなりません。
このようなケースでありがちなのが、自分の準備に気を取られる余り、職場への申し出がつい遅れてしまうパターンです。
結婚で転居をする予定がある人は、勤務先への退職の意思表示や退職届の提出が遅れないように、早めに準備をしておくのがベストです。