看護師の年齢制限とは?
看護師・准看護師はどちらも特に受験資格に年齢制限はありません。
何歳でも看護師は目指せる
看護専門学校や短期大学、看護大学の入学も特に年齢制限を設けているところはあまりなく、これらの教育課程をクリアしていれば何歳でも目指すことができるのです。
教育課程にいる生徒の年齢層も幅広く、近年は40歳以上の人が増えていて、子育てが一段落した年齢層が経済的自立を目指し看護師の資格取得を目指している場合もあるようです。
2020年の看護師国家資格の合格率は約9割もあり、幅広い年齢の受験生が多く合格しています。
昨今、医療従事者の中でも特に人手不足が深刻になっているのが看護師です。
地域問わずに就職にも有利で、一般企業などと比べると年齢もあまり気にすることなく活躍の場があります。
看護師の活躍の場
看護師・准看護師の就職先というと、主にクリニックや病院などのイメージがありますが、病院以外にも色々な場所で必要とされています。
保育園や幼稚園、老人ホーム、障害者福祉施設、さらに医療機器メーカーや製薬会社などです。
クリニックや病院などはある程度ラインを引いて年齢制限を設けているところが多数あります。
一方、特に保育園や幼稚園などは年齢制限はあまり設けておらず、60歳以上の方もご応募くださいと表記がされているところもあるようです。
このように看護師・准看護師は、医療従事者の中でも特に年齢制限を気にせず幅広い分野で活躍する場があることが魅力と言えるでしょう。
▼看護職の種類についてに記事はこちら
50歳から看護師は目指せる?
年齢制限がない看護師・准看護師はたとえ50歳以上でも目指せます。
しかし決まった教育課程をクリアしないと看護師の受験資格はありません。
准看護師の受験資格
まず准看護師ですが、看護師と違って国家資格ではなく都道府県知事発行の免許です。
医師・看護師のもとに療養の世話や診療の補助などを行います。
文部省指定の学校で2年(定時制の場合は3年)の学科を修めた後受験できるので、期間・費用を抑えて取れる資格です。
なおかつ合格率も毎年高いので一番早く取得でき、その後就職もできるので50歳過ぎても比較的目指しやすいのが准看護師ではないでしょうか。
就職先も中小の病院、介護施設など多くの求人があります。
看護師の受験資格
次に看護師です。日本における国家資格であり、医師のもと診療の補助や療養の世話、疾病の予防や健康維持・増進などの患者教育などを行います。
3年制の専門学校や短期大学、4年制大学を卒業したのち受験資格が与えられます。
准看護師よりは期間がかかりますが、その分幅広い範囲の仕事ができるようになります。
もちろん就職先も多々あり、准看護師より給料も高くなります。
まずは2年で准看護師免許を取り、働いてみてから看護師になりたい場合はさらに2年(定時制は3年)課程のある学校を卒業すれば看護師の受験資格が得られます。
▼看護師の資格取得の流れに関する記事はこちら
社会人から看護師になると後悔する?
いざ社会人から看護師になり、実際就職した先で理想と違ったりと今までの一般の社会人としての職場環境のギャップに、看護師になったことを少なからず後悔する人もいます。
イメージしていた看護師とのギャップ
やはり医療現場とは、一般の企業などとは違った独特の空気があります。
優しい白衣の天使のイメージを看護師に抱く人ほど、実際の医療現場とのギャップの大きさに打ちのめされてしまいます。
実際に働き始めてからのギャップはとして、下記のような様々な意見が挙げられます。
・思ってたよりハードで体力が要る
・夜勤が多い
・残業が多い
・先輩ナースが怖い
・常に学び続けないといけない
しかし社会人を経験したからこその強みを武器に働いている人もたくさんいます。
武器となる経験
医療現場で大切な職場の人間関係や患者とのかかわりあいなどの対人関係は、やはり社会人としての経験は武器になるでしょう。
さらに、医療現場ではチームワークも大切なので、今までの職種で培ったチームワークも役に立つ場合もあるのではないでしょうか。
社会人から看護師というのは全然違う職場環境になるかもしれませんが、どんな仕事も人間関係や、チームワークなど根底にあるものは変わりありません。
社会人経験者としての強みや、人生経験の豊富さを武器に看護師としてしっかりと働いている人もたくさんいます。
看護師として働けるメリットは、収入の面や医療に貢献できるなどたくさんありますので、後悔なく働けるよう目指せればいいですよね。
社会人から看護師になるための勉強方法とは?
社会人から看護師を目指す場合、一番心配してしまうのが勉強なのではないでしょうか。
家庭と勉強を両立させる
看護師になるためには必ず国家資格を取らなければいけません。
それには学校での授業と合わせて、しっかりとした勉強方法を実践しなければ簡単には受かりません。
学生生活からずいぶん間が空いてしまったりしていると、今から勉強に身が入るのか不安ですよね。
学校での授業に加えて家庭学習をするとなると、生活スタイルも様々だと思いますが、家庭との両立のコツを掴むことがカギとなってきます。
社会人から看護師を目指す人の勉強で一番難しいのが、時間の作り方です。
自分に合った学習スタイルを探す
時間がうまく作れれば、勉強方法は様々です。
まずは自分の効率的な学習スタイルを見つけることが最優先ですが、今では参考書・問題集だけでなくアプリなどでも勉強できる時代です。
さらに学生時代と同じように現役のクラスメイト達に教えてもらったり、先生に相談したりなど様々な方法を実践している人がたくさんいます。
Webで検索すると、社会人から看護師を目指し資格を取得したたくさんの人が勉強法を紹介してくれています。
同じ境遇の先輩たちの勉強法をリサーチして自分の性格や生活スタイルに合わせて学習していくことが重要です。
社会人から看護師になるといじめられる?
巷でよく聞くのが、社会人からの看護師はいじめにあったり風当たりがきつかったりという話があります。
実際に体験談をのぞいてみると、経験した人たちもいるようです。
疎外感と孤独感
そもそも社会人経験者だからいじめにあうのか、その職場が元々そういった体質なのかは不明です。
しかし、医療現場は体力的にも精神的にも厳しい現場が多いため、落ち込んだり思い込んでしまったりすることが多いようです。
そんな体験談を聞いてしまうと不安で一杯になってしまいますが、やはり重要なのは人間関係になります。
すべての病院やクリニックにおいて人間関係が良くないとは言いませんが、人間関係に悩みを持ち辞めてしまう看護師も少なくないということは事実といえます。
やはりどこの職場でもそうですが、転職となると新しい職場には自分より年下の指導者がいます。
そして、新人は疎外感や孤独感を感じやすくなってしまいます。
いじめや孤立といったことになると、看護師同士の仕事の連携に支障をきたす恐れもあります。
社会人経験者の強み
就職後すぐはやはり職場になじめなかったり、みんな敵に見えたり、自分だけ厳しくされていると思い込んでしまいがちです。
しかし、いじめやきつい風当たりをうまくかわしていくことができるのが社会人経験者とも言えるのではないでしょうか。
年下の指導者には謙虚に対応する、同期などの信頼のおける相談者を作るなど、自身で解決策を見い出せるのが社会人の強みです。
さらに、看護師は幅広い職場で働けるので職場を変えてみるといった手段もあります。
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