リーダー業務のコツとは
看護師として経験を積んだらリーダーとしての役割を果たすことが求められるようになる場合がしばしばあります。
転職をしてリーダーになりたいと考える看護師もいますが、リーダー業務をこなしていくためにはコツを押さえておかなければなりません。
看護師リーダーの業務内容
看護師リーダーの業務内容にはどんなものがあるのでしょか。
主な業務内容
- 業務の適正配分
- 看護師が能力を発揮する環境をつくる
- 看護師の教育
- 看護師の悩み、不安解消
- 現場を統率する
看護師リーダーの業務内容は主に業務の適正配分をして現場の看護師が最大の力を発揮できるようにすることと現場の看護師に教育をして成長させることです。
そして、リーダーシップを発揮して看護師の悩みや不満などを解消していき、統率された形で現場を動かせるようにすることも重視されています。
【コツ1】 ヒアリングして気づいたことを書き留める
リーダー業務のコツはきちんと現場の看護師が何を考えているか、何を期待しているかをヒアリングすることです。
看護師全員を詳しく理解することを理想としてヒアリングを続け、気づいたことはノートに書き留めてまとめておきましょう。
【コツ2】 伝えるための言葉を選ぶ
実際に看護師に業務を配分したり、指示を出したりするときにはノートを見返してどのようなやり方が良いかを丁寧に考えて伝えるのが大切です。
伝え方に自信がない人はリーダーの声のかけ方についての例文を参照して勉強しておくと良いでしょう。
リーダーとして慕ってもらえるようにするのが重要なので言葉を選ぶことは大切です。
リーダー業務目標の立て方
リーダー業務を効果的に遂行するためには業務目標を明確にすることが大切です。
チームワークを発揮できるようにして効率的に仕事をこなしていけるようにすることは医療現場では欠かせないことでしょう。
ポイント1:具体的な指標を決め、目標実現の評価をする
リーダー業務の目標設定としては、まず効率的に仕事をすることができるようなチームマネジメントを実現することです。
具体的な指標を決めて目標設定するのも重要なポイントで、目標に向けて取り組んできた効果が本当にあったかどうかを評価することができます。
指標例
- 看護師の総残業時間が減った
- ストレスチェックの結果が改善した
- 患者の満足度のアンケートを取ったら向上した
上記のように、看護師の総残業時間が減った、ストレスチェックの結果が改善した、患者の満足度のアンケートを取ったら向上したといった点を指標にすると良いでしょう。
ポイント2:チームメンバーの意向を考慮する
リーダー業務の目標を立てるときにはチームメンバーの意向を考慮することも重要です。
看護師一人一人が仕事に対して求めていることは異なるので、ヒアリングをした結果に基づいて適材適所の業務配分をしていくことでそれぞれの満足度が向上します。
ポイント3:アセスメントを実施し自己評価をし、改善する
チームマネジメントを成功させるためには看護師から信頼を得ることが必須です。
アセスメントを実施して期待に応えられているかを自己評価するようにすると良いでしょう。
目標達成に向けて何を改善したら良いかもわかるので重要なポイントです。
リーダー役割文献から学ぶポイント
リーダーとして活躍できる看護師になるためには文研を参照して勉強することも大切です。
リーダーの役割はそもそも何なのか、良いリーダーとはどんな立ち回りができる人なのかと考えてみるとよくわからないという人もいるでしょう。
リーダー論の文献はたくさんあるので、一冊手に取って定義をまずは見てみましょう。
リーダーに必要な心構えとは
リーダーはチームとして目標を達成するための方向性を示し、具体策を提示してスムーズに業務に取り組ませる役割を果たします。
現場の看護師をまとめつつ、成長させることも求められることから、全体をけん引する立場になるという心構えが必要です。
文献を参照してみるとリーダーの役割10ヵ条といった詳細な説明を見つけることもできます。
基本的には目標をわかりやすく伝えて人材の意識やモチベーションを高め、人を動かせることが必要だということに集約されます。
リーダーの資質で大切なこと
ヒアリングによって現場の看護師について詳しく理解することも必要ですが、目標達成に向けて何をすべきかを的確に発信できる力も欠かせません。
状況によってはメンバーに厳しいことを伝えなければならないこともあるため、それでも信頼を失わない人徳があることがリーダーの資質としてもよく挙げられています。
リーダー業務ができない悩みとは
リーダーの立ち場として抱える悩みとはどういったものなのでしょうか。
【悩み1】期待されている役割を果たせていない
リーダー業務をうまくこなしていきたいと思っていてもなかなか期待されているような役割を果たせずに悩んでしまうこともあります。
【悩み2】リーダーとして認めてもらえない
指示を出しても想定していたような形で業務を進めてくれなかったり、統率したいのにリーダーとして認めてもらえなかったりすることに悩んでいる人もいるようです。
そのままリーダーとして活躍しようとしているとストレスが溜まってしまって辛い思いをし続けることになりかねません。
【解決法】コミュニケーションの機会を増やす
看護師たちの希望をきちんと聞きたいのに心を開ーがよく抱えている悩みを解決するためには、チームメンバーとのコミュニケーションの機会を増やして信頼関係を樹立するのが最も大切です。
話をしてくれない、指示が通らないといった問題は心から耳を傾けてくれていないのが問題になっている場合が多いからです。
普段から話をする機会を作り、互いの理解を促すことによって自然に信頼関係が作り上げられていきます。
業務量が多くて残業ばかりになっている現場ではこのような時間を確保できないこともあります。
その際には業務の一環として話しをする機会を設定するのがコツです。
リーダーでなければこのような時間を作ることはできないので役割として考えましょう。
資格取得講座のご紹介
・部下の能力を最大限引き出せるように!
・柔軟な対応力と強い決断力でメンバーを導けるように!
・何度でも無料で質問OK
・手厚く丁寧な添削指導
・700日間サポートで、自分のペースで学習
・ここぞで届く応援メール!
▼出来る看護師のスキルや思考法についてもっと知りたい人はこちら!
看護師リーダーの育成研修とは
看護師リーダーとして成長したいときには育成研修を受けてみるのも効果的です。
育成研修では看護師がリーダーになったときにこなさなければならない業務について理解する機会になるだけでなく、実際に現場で何をすべきなのかを実践的なトレーニングを通して体得できます。
目標設定は研修ごとに異なっていますが、リーダーとしての基礎を身につけることやシーンごとの対応方法を習得することを目指すセミナーになっているのが一般的です。
目的に合わせたリーダー育成研修を選ぶ
内容が多岐にわたっているので経験に応じて参加者が募集されていることも多くなっています。
体系的にまとめられている育成研修では、研修に参加したことによってどのような成果が得られたのかを自己分析してレポートを提出することが求められることもあります。
それを通して評価を受け、これからリーダーとして何を自覚して取り組んでいくべきかを明確にすることが可能です。
また、セミナーを通してリーダーにとって有用なスキルを習得できる場合もあります。
コミュニケーションのノウハウや業務配分の仕方などの細かな知識を伝授するのを目的としているケースもあります。
目的に応じて適切なリーダー育成研修を選ぶことにより、飛躍的な成長を遂げることができるでしょう。