憧れの看護師像とは?
看護師になりたいと思っている方の多くが、昔から理想の看護師像を心の中に持っていたことでしょう。
特に、病気になった経験がある方が、その時の経験の中で看護師の存在の大きさに気が付き、目指すようになるケースが多いです。
医師よりももっと患者さんに身近な立場で寄り添い、人の役に立てるようになりたいと希望することになります。
優しい対応などが記憶にあり、自分もそうなりたいと考える方も多くいるのです。
一般的には白衣の天使といわれるようにやさしく、病気の人を癒すという形が理想の看護師像といえるでしょう。
具体的な目標を検討する
実際に看護師を目指すようになると、単なるやさしさや寄り添う医療というだけの理想像ではなく、もっと具体的にどうなりたいかを考えていくようになります。
将来のビジョンについて考えておくことで、どのような職場を選ぶか、何を学んでいくかも変わってきます。
遠い未来のことについてはまだ考えにくいという場合、まずは5年後の目標について検討してみましょう。
看護師としての働き方に加え、社会人としてどうなっていたいか、家庭についてはどう考えるかなども重要なポイントです。
女性でも手に職をもって長く働き続けられる点から看護師にあこがれている方は、自分の生き方との関係を意識しておきたいものです。
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看護師を目指した理由とは?
看護師になりたいという気持ちがあっても、なぜなりたいのかが曖昧だと困ることがあります。
就職などの際に志望動機として問われることもあるからです。
一般的な看護師の仕事の魅力を伝えるだけではなく、自分なりの志望動機や感じた魅力を伝えられるようにしておきましょう。
また、目指した理由をはっきりと心に留めておくことは、看護師の仕事を続けていくうえでも役立つことがあります。
仕事をしていく中でつらいことがあったり、問題が生じたりすることがあるでしょう。
その時に看護師の仕事を選んだ時のことを思い出すと、続けていくことができる可能性も高くなるのです。
医者ではなく看護師の理由
志望動機の中でも特によく考えておきたい点が、なぜ医者ではなく看護師なのかということです。
単に医者になるのが難しいから、というだけでは、入学や採用にマイナスに働くことになるでしょう。
看護師ならではの患者との距離の近さ、きめ細かなケアができるなどどのような魅力があるかを自分なりにまとめておくとよいです。
例えば、国際看護師になりたいという方は、単にかっこいいからといった理由だけではなく、どのような国でどう活躍したいのかなどについて述べることができるように準備しておきましょう。
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看護師として大切だと思う事は?
看護師の仕事は誰にでもできるものではありません。
もちろん資格も必要ですが、性格面などでその仕事に向いているかどうかが大きく影響してきます。
看護師に求められる能力として、下記のようなことが挙げられます。
コミュニケーション能力
人に接することが多く、ちょっとした変化で体調について判断することが多いので、コミュニケーション能力にたけていることが必要になります。
病院では不安を抱えている方も多いので、その不安を和らげる会話や対応が求められるからです。
自分から発信するだけではなく、相手の変化を見たり、話を聞いたりして理解しようと努める姿勢も必要です。
責任感や技術
さらに、医療にかかわる仕事で間違いがあれば人の命にかかわることがあるので、責任感が強く技術がしっかりしていることが大切になります。
おおざっぱで細かいことを気にしない方は別の仕事では向いていることもあるでしょうが、看護師という仕事では向かない部分が多くなるでしょう。
もちろん性格面だけではなく、知識をしっかり学んで生かしていくことも必要です。
医療技術は常に進歩しているので、一度学んだことが数年後には全く違っていることも珍しくありません。
必要とされる知識はその都度変わっていくので、対応できる能力と、常に変化に向き合うまじめさが看護師には求められます。
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▼看護師に向いている性格についての記事はこちら
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患者の思いに寄り添う看護とは?
理想の看護師像として、患者さんに寄り添える看護師をイメージしている方が多いでしょう。
その寄り添う看護とはどのようなものなのでしょうか。
できる限りコミュニケーションをとる
患者さんの気持ちを適切に把握して対応すること、マニュアルにはないそれぞれの患者さんに応じた対応ができることが求められます。
日常の業務の中ではなかなかコミュニケーションにも時間をとりにくいですが、よりよい看護のためにできる限りコミュニケーションを大切にしていきましょう。
また、コミュニケーションをとることで、患者さんとの会話の中から、患者さんの体調の小さな変化に気づくことにも繋がります。
看護理論
コミュニケーションを適切にとるにはこれまでの経験などが生きてきますが、看護師になったばかりの時にはまだまだ経験不足でわからないことだらけでしょう。
その時に役立つのが文献や看護理論です。
文献や理論と聞くと、寄り添う看護とは全く異なるもののように感じられます。
ですが、看護理論はこれまで看護師が経験してきたことを文章や理論の形でまとめてあるものですから、短時間で多くの経験をしたのと同じような効果を得ることができます。
まずはこうした文献にあたって多くのケースについての知識を得ていき、現場での仕事に生かしていきましょう。
病気について、症状や対応について知っておくことで、入院患者の気持ちも推測しやすくなり、寄り添う際にも役立つことになります。
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看護師としての将来のビジョンとは?
看護師となった後、将来どのようにキャリアアップを進めていくのかについて考えておくようにしましょう。
それにより今のうちに学んでおくこと、やっておくべきことなどがはっきりします。
これから就職先を決めるにあたって、自分の夢に近づけるところを選ぶこともできるでしょう。
5年後、10年後にどうなっていたいのか、それまでに何をしておくべきかを考えて今の行動を決めていく必要があるのです。
どの様な病気や場面にも対応できるジェネラリストを目指すのか、特定の分野に精通したスペシャリストを目指すのかによっても、学ぶことや積んでおきたい経験の形は変わってきます。
認定看護師や専門看護師を目指す
キャリアアップの一つの形として、認定看護師や専門看護師を目指すことが挙げられます。
実務経験を積み、大学院や指定の教育機関で学ぶ必要があるなど、ハードルはかなり高いものです。
しかし、単なる医師の補助ではない高い専門性を身に着け、医療全体を見渡すことができ、より高い看護サービスの提供をすることができます。
登録者数は増えてきていて、より高い専門性を身につけたい方が多くなっていることがわかります。
キャリアアップを考えるうえでこのような道もあることを知っておき、目指すのであれば今のうちから準備をしていきましょう。
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