看護師は大変
どのような仕事であっても様々な理由から大変だと感じてしまう時があると思います。
看護師の方でも、やりがいを感じながら活き活きと働いている方もいれば、仕事がとても大変だと感じている方も多いでしょう。
一般的に仕事が大変だと感じてしまう原因には何があるのでしょうか。
ミスが多い
まだ看護師になってそれほど期間が経っていない場合には慣れない仕事ばかりで、教えてもらったのになかなか上達せずに辛いという気持ちが生まれがちです。
次々にやらなければならない仕事が出てきて、早く終わらせようとするとふとしたことでミスをしてしまう場合もあります。
先輩看護師が見ていてくれたから一大事にはならなかったけれどヒヤリハットを経験した人もいるでしょう。
また、何度もミスをしていると先輩からも向上心がないと言われてしまって辛い思いをすることもあります。
体力的に厳しい
看護師の仕事には、夜勤や残業が付き物です。
夜勤や残業が多くて体力的にも精神的にもきついと感じてしまう人もいるでしょう。
このような状況が続いていると、「自分が成長しないのはなぜなのだろう?」と思うようになるかもしれません。
周りと比べてしまう
周りを見てみると、自分よりも活躍できるようになっている同期がいたり、後輩なのに一人前に見えるような人がいたりする場合もあります。
優秀な人が職場環境にいると、「実は自分は看護師に向いていないのではないか?」や「できる人と自分とでは何か大きな違いがあるのではないか?」と考える人もいるでしょう。
それが不安を煽ってしまうことも看護師の場合には珍しいことではありません。
看護師に向いている人の性格は?
自分は看護師に向いているのかどうか不安になってしまうこともあるでしょう。
一般的にどのような性格の人が看護師に向いていると言われているのかを理解して、自分なりに診断してみるのも一つの方法です。
社交的な性格
どの診療科で働いている看護師でも、共通しているのはコミュニケーション能力があることです。
患者とも他の医療スタッフとも円滑にコミュニケーションを取れる力がある看護師は活躍しています。
一方、診療科別に見ると求められている性格にもかなりの違いがあります。
せっかちでさばさばした性格
脳外科や呼吸器外科などの急性期患者が多い診療科では、せっかちでさばさばとした性格の人が向いています。
手術を受ける患者の入院や通院の期間が短く、寄り添う医療というよりも的確でスピーディーな医療が求められる傾向にあるからです。
患者とのコミュニケーションが苦手な方は、急性期患者の多い診療科へ転属することも良いでしょう。
のんびり気長な性格
一方、精神科や神経内科などのように療養型病棟の場合には、外来と入院患者への対応がほとんどになります。
じっくりと時間をかけて寄り添う医療が求められるのが特徴で、のんびりとした気長な性格を持っている人の方が向いています。
さらに細かく見ていくと診療科ごとに向いている性格も異なっているため、どのような特徴を持っている人でも取り柄を生かせれば活躍できる可能性があるでしょう。
できる看護師は思考法が違う?
周りの仕事ができる看護師と比較した時に、自分とは何が違うのか考えたことがあると思います。
そもそも物事の考え方が違うのではないか?と思う人もいるでしょう。
その視点はある意味では合っている可能性があります。
看護師の仕事では、多様な種類の業務が次々に増えてくる状況があり、その中でまずやるべきことはどれかを考えて取り組んでいかなければならない面があるのが特徴です。
その全てを正確にこなすためには、スキルとも言えるような思考法が重要なのは確かです。
できる看護師に共通している考え方が3つあるので確認しておきましょう。
主体性
一つは主体的に行動を起こすことです。
言われた通りに作業をしていくのではなく、自ら問題解決に主体的に取り組んでいく姿勢を持っているのができる看護師に共通している点です。
問題が出てきたら自分で方法を選んで取り組むという思考パターンができていると言えるでしょう。
問題解決思考
問題解決思考とは、解決手段が明確になっていないあらゆる問題に直面した際に、正しい解決方法を見つける思考のことです。
問題解決思考にはいくつかの方法がありますが、以下の手順に則り考えることが重要になります。
- 問題を明確にする
- 原因を明確にする
- 解決策を見つける
インバスケット思考
もう一つはインバスケット思考をしていることです。
インバスケット思考とは多大な量のタスクをこなすのに優れているとされる思考法で、優先順位を付けて順番に仕事をしていく上での基本的な考え方です。
タスクを緊急性と重要性の二つの角度で考察し、優先度の高いものからこなしていくという方法で、色々な業務を的確にこなす力が飛躍的に高まります。
知識不足を解決するには勉強!
看護師は、知識不足が原因で大変な思いをしていることもよくあります。
国家試験に合格した看護師であっても、現場での仕事を続けていくためには日々の勉強は必要になります。
ただ、自分の置かれている状況に合わせて勉強をすることで、知識を付けて大きな成長を遂げられる可能性は十分にあるでしょう。
新人看護師の場合
新人看護師の場合には、現場で先輩の看護師や医師から教わるのが最も近道になります。
ちょっとした疑問でも質問をしてみることが大切です。
また、ただ教わるだけでなく見て盗むことにより勉強するのも効果的です。
「他の看護師がどのように患者と接しているのか」「医療機器を操作しているのか」等を見て学びましょう。
ブランクがある場合
ブランクがある看護師の場合には、以前と今のギャップを埋めるのが大切になります。
新しくなった医療機器や医療制度について学ぶのが良い方法です。
また、多くの地域では自治体がブランク支援のためのセミナーを実施しているので、参加して必要な知識を習得するのも良いです。
基礎的なスキルの復習の機会も得られるので魅力的な方法です。
ベテラン看護師の場合
ベテラン看護師の場合には、資格の取得を目指すと実践的な力が付きます。
専門看護師や認定看護師といった資格であれば、国からも取得者が増えることが期待されているため、需要は高いでしょう。
また、自分が専門としている診療科で求められているスキルが何かを考え、関連する資格の取得を目指すのも良い方法です。
看護師にとって大切なこととは?
看護師にとっては大切なことは、スキルとマインドの両方を充実させていくことです。
スキルを身につけて自信を持って仕事に取り組めるようにしつつ、マインド面を育むことによって少しのことでは動じないようになっていくと活躍できるようになるでしょう。
スキル面の成長
スキル面では、自分が専門としている診療科で必要とされている技術を一つずつ丁寧に身につけていくことが大切です。
高度なスキルについても積極的に機会を手に入れて実践的に習得しましょう。
技術を習得して実際に使うことで、正しく技術を使えるというやりがいも生まれます。
また、コミュニケーション能力は知識によって支えられる部分が大きいことを念頭に置いておきましょう。
学んだこと活かしながら積極的に周囲とコミュニケーションを取っていくのが大切です。
マインド面の成長
マインド面では、自分から仕事のやりがいを積極的に見つけ出していくことが大切です。
「大変だ」「辛い」と思い始めてしまうと、ネガティブな面しか見えなくなってしまいがちです。
「これも面白いかもしれない」「あれは患者のためになりそうだ」と考えるようにすることで自然にやりがいが生まれてきます。
このようなマインドを保っていくことが、看護師として働きたいという気持ちの源泉になるのです。