看護観とはどんな仕事?
看護師が仕事をおこなううえで持っていたほうがよいのが、しっかりとした看護観です。
看護観とは、看護師が看護の仕事に取り組むうえでの、仕事の方法に対する考え方のことで、人によってそれぞれ違いがあります。
同じ看護師であっても、年齢によって看護観が変化することもあり、若いころの看護観とベテランになってからの看護観が、まったく違ったものになることもあります。
看護師としての経験によって看護観が変わることもあり、患者に対する接し方が変化していくことも看護観の特徴です。
患者によって変わる看護観
看護師の看護観は患者の状態によっても変化することがありますが、急性期の患者に対する看護観と回復期の患者に対する看護観が異なっている看護師もいます。
病気が発症しはじめた急性期の患者の場合は、
検査や治療が長期間おこなわれることもあり、大規模な手術が必要な場合もあることから、患者にとっても負担が大きい時期です。
急性期の患者に対する看護師の看護観によって、患者の健康にも大きな影響を与えることがあるので、看護の仕事においては非常に重要な要素です。
回復期の患者の場合は、
患者が健康をじっくりと取り戻すことができるような看護観が必要で、老年看護観では看護を受ける高齢者だけでなく、高齢者の家族との関係も含めた看護観が必要です。
「患者が病気や苦しみの中から、意味を見つけられるように手助けする」
という名言の中からも、看護観に必要なものを探すことができます。
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理想の看護師像とは?
看護師にとって、働くうえで重要な意味を持っているのが理想の看護師像です。
どのような看護師が理想であるかによって、看護師の看護観にも大きな影響を与えることがあります。
理想の看護師として、実在した特定の人物を連想する人もいれば、一緒に働いている先輩の看護師を理想の看護師像にしている看護師もいて、人によって理想とする看護師の姿もさまざまです。
自分が将来このような看護師になりたいと考えるのが理想の看護師像で、より良い仕事ができる看護師を目指すうえでの目標にもなります。
目標とされる看護師の特徴
理想の看護師像として看護師の目標になっている看護師の一つが、患者に寄り添うことができるタイプの看護師です。
ただ単に、仕事として患者に必要な看護をおこなうのではなくて、病気を抱えて苦しんでいる患者に寄り添って、手助けできるような能力を持っているのが、こうした看護師の特徴です。
理想の看護師像として他の看護師の目標になっている看護師の中には、しっかりとした看護観にもとづいて看護をしている人も多くいます。
理想の看護師になるために、その人の看護観を実践して看護の仕事をおこなっている看護師もいます。
理想の看護師像を持つことで、看護師としての成長にも何かと役立ちます。
患者に寄り添う看護とは?
看護師が持っている看護観はさまざまですが、多くの看護師が看護をおこなううえで重要だと考えているのが、患者に寄り添って看護をおこなうという考え方です。
寄り添う看護の効果
患者に寄り添う看護を実践することで、患者の病状回復に具体的な効果が現れる場合もあり、多くの医療関係者に注目されています。
患者に寄り添う看護をおこなうためには医療に関する十分な知識や経験だけでなく、患者に対する深い思いやりも必要になります。
患者が病気や治療に関し不安に思っていることを理解して、そうした不安を解消してあげられるようにすることが、患者に寄り添うやさしい看護です。
知識と気配り
患者に寄り添う看護をするためには、患者の抱えている病気や治療法について、しっかりと理解しておくことも必要です。
患者の立場に立って、どのようなことを不安に思っているのか、考えることができる能力も必要です。
寄り添う看護では、患者本人だけではなくて、患者を看護する家族への気配りも必要になります。
患者の看護をするために病院に通っている家族の中には、患者以上に、病気や治療に対する不安を感じている人もいます。
そうした不安を解消するためのサポートをすることも、寄り添う看護を実践するうえでの看護師の役割です。
レポート&小論文の書き方
入学試験や就職のために、理想の看護師に関するレポートや小論文を書く必要がある場合には、あらかじめ書き方のコツを知っておけば、スムーズに文章を書くことができます。
文章を書くのが苦手な人の場合には、あらかじめ例文や模範解答を見て、文章の書き方を研究してみるのも一つの方法です。
真似できるような文章があったら、それを真似して文章を書いてみることも、文章を上達させるためには効果的です。
他人の書いた模範解答を真似して書いていることで、自然に書き方のコツを身につけることができます。
ただし、他人の真似ばかりしていては、自分だけのオリジナルな文章は書けなくなるので、独自の文章を書くことができるような努力も必要です。
日ごろから文章を書く
理想の看護師に関するレポートや小論文を書きたい場合には、心に残った看護のことなどを文章に書くことでも、自分だけの文章を書くことができます。
病院に入院した経験があり、看護を実際に受けたことがある人ならば、そうした経験をレポートや小論文の作成に生かすことができます。
実際に体験した看護の中には文章に書けない看護もあるかもしれませんが、文章力が低いことがレポートや小論文を書けない原因になっている場合もあります。
文章を書き続けることで、自分の思った通りに看護の文章が書けるようになることもあるので、日ごろからの努力は欠かせません。
看護師面接を突破するコツ
就職のためにこれから看護師面接を受ける予定のある人は、あらかじめ理想的な面接での受け答えの方法を知っておけば、面接官にも良い印象を与えることができます。
新卒の看護師
新卒の人が看護師の面接を受ける場合には、どうして看護師の仕事を選んだのかを、面接で聞かれることも多いです。
「他人の役に立つ仕事をしたいと思ったから」
という受け答えは模範的な回答例ですが、より具体的な理由があったほうが、面接官にも看護師になりたいという気持ちを理解してもらいやすくなります。
自分の看護観や、自分がどんな看護や働き方がしたいのか、しっかり伝えることが大切です。
経験がある場合の注意点
看護師として働いた経験がある人が面接を受ける場合には、これまで看護師として働いた経験の中で苦労したことを聞かれることもあります。
こうしたタイプの質問で気をつけなければいけないのは、あまりネガティブなことは言いすぎないようにすることです。
前に働いていた病院に関し批判的なことを多く言ってしまうと、面接官に悪い印象を持たれてしまう場合もあります。
苦労したけれど良い経験になったとポジティブに話をまとめるのが理想的な受け答えです。
面接では自己PRをしなければいけない場合もあるので、あらかじめ自己PR用の文章をまとめて、暗記しておくのが効果的な対策です。
わからないことがあった場合には逆質問をすることも可能です。
面接官に積極的な態度が認められる場合もありますが、質問の内容によっては悪い印象をもたれてしまう場合もあるので、注意して質問する必要があります。
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