看護師からケアマネージャーを目指そう!ケアマネお役立ちガイド

看護師からケアマネージャーを目指そう!ケアマネお役立ちガイド

ケアマネ連携での役割とは

ケアマネ連携での役割とは

ケアマネージャーは、介護を必要としている人とその家族が、適切なサービスを受けられるようにケアプランを作るのがメインの仕事です。

しかし、仕事内容はその他にも様々あり、市区町村のサービス事業者と連絡を取り合ったり、要介護者の家族と連絡調整を行ったりする必要があります。

医療機関との連携

中でもケアマネージャーの重要な仕事になるのが、医療機関との連携です。

ケアマネ連携とも言われますが、病院などの医療機関とやり取りを行い、医療行為が必要な要介護者に対して適切な処置が行えるように、スケジュールの調整などを行います。

医療連携シートというものがあり、このシートを使って要介護者の体調などを医師に伝え、どのような処置が必要になるかを検討することになります。

医療に関する知識も必要

医師や看護師などの医療従事者とやり取りを行うため、ケアマネージャーは医療に関する専門知識もなければなりません。

疾患に対する知識はもちろん、人体の基本的な仕組みなども理解しておく必要があるでしょう。

地域連携

市区町村が行う介護サービスも多くあるため、地域連携も欠かせない業務です。

特定事業所加算と言われる制度があります。

特定事業所加算とは、専門性の高い人や、地域の介護度が高い利用者に対し、積極的に介護サービスを提供した事業所を評価する制度で、地域の介護サービスの質を向上させることを目的としています。

そのため、要介護者や事業所、医療機関、市区町村など様々な人達と連携しながら、質の高いサービスを提供するためにケアマネージャーは様々な業務を行うことになります。

ケアマネになるには

ケアマネになるには

ケアマネージャーなるには、いくつか条件を満たす必要があります。

まず介護支援専門員実務研修試験というのも受験し、合格しなければケアマネージャーになることはできません。

介護支援専門員実務研修試験の合格率

2019年度のデータでは、介護支援専門員実務研修試験を受けた人が約3万人で、その内合格した人は5千人程度です。

合格率は20%弱となっているため、受験した人の5人の中で1人程度が合格しているという計算になります。

問題回答の免除は廃止された

介護支援専門員実務研修試験は毎年10月に1回実施されていて、各都道府県で申し込みできるようになっています。

平成26年度までは保有している資格によって問題の回答を免除してもらえる制度がありましたが、平成27年度の試験から廃止されました。

介護支援専門員実務研修試験の受験資格

介護支援専門員実務研修試験を受験する時に注意したいのが受験資格です。

誰でも受験できるわけではなく、指定された業務を5年以上の期間900日以上行った人のみ受験可能という条件があります。

そのため、看護師未経験の人がケアマネージャーを目指す場合は、最低でも5年はかかってしまいます。

また、介護関係の仕事であっても、事務や営業、研究業務などは対象外となっているので注意してください。

正社員として業務を行う必要はないため、パートとして働きながら条件を満たせば受験資格を得ることができます。

◆受験資格の確認方法

東京都を例として挙げると、
公益財団法人 東京都福祉保健財団のホームページ「Ⅱ、受験資格について」に記載されています。

ケアマネの給料は高い?

ケアマネの給料は高い?

ケアマネの平均月収は27万円程度です。

手取りに関しては、月21万円程度が相場となっています。

他の業種との月収の比較

他の業種の月収は下記のようになっています。

・保育士は約23万円

・販売店員は約24万円

・歯科衛生士は約25万円

他の業種と比較すると、ケアマネージャーの平均月収は2~4万円程度高いと言えるでしょう。

介護業界内での月収の比較

・ホームヘルパーは約24万円

・福祉施設介護職員は約23万円

介護業界内で平均月収を比較しても、ケアマネージャーの月収は2~4万円程度高いと言えます。

看護師は平均月収が33万円程度となっているため、看護師と比べると若干少なめな月給です。

年収の比較

年収を比較してみると、下記のようになっています。

ケアマネージャーが約380万円

・ホームヘルパーが約310万円

・看護師が約480万円

このように比較してみると、ケアマネージャーの年収は介護職の中では高く、医療系の職種よりは低いという数字です。

場所や資格、年齢で給与は変わる

ケアマネージャーの給与は、働く場所や持っている資格、年齢などによって変わります。

新たな資格を取得する、給与水準の高い施設に転職するなどすれば、平均年収以上稼ぐことも可能になるでしょう。

介護サービスの需要は高まる

また、高齢化が進んでいるということで、介護サービスの需要は今後高まっていくと予想されています。

ケアマネージャーの需要が高まれば、平均給与が上がる可能性も十分あります。

上手く転職活動を行えば、年収500万円以上を目指せる職場も見つかるようになるかもしれません。

ケアマネと看護師の兼務はつらい?

ケアマネと看護師の兼務はつらい?

ケアマネも看護師も人材不足ということで、両方の業務を兼務するケースも少なくありません。

ケアマネと看護師、両方の資格を持っている方は、働いている施設や事業所によっては両方の仕事をやって欲しいと依頼される可能性があります

しかし、看護師の仕事もケアマネージャーの仕事も楽なものではありません。

兼務するのはつらい

看護師は人の命を預かる仕事で精神的な負担も大きいですし、ケアマネージャーは色々な人とコミュニケーションが必要になるため、兼務は辛いと覚悟しておいたほうがよいでしょう。

実際ケアマネと看護師の資格を持ち、看護師として働いていた人がケアマネの仕事も任されて、かなり大変な思いをしたという意見も多く見られます。

居宅ケアマネをしていて訪問看護の仕事も兼務した結果、休む時間が減り精神的にも追い詰められ、ノイローゼになってしまったという人もいるほどです。

自分にできるか慎重に考えてみること

ケアマネも看護師もやりがいのある仕事ですし、色々な経験を積みたいということで両方の資格を取得しようと考えている人もいるかもしれません。

しかし、兼務するのはかなり覚悟がいることなので、資格を取るべきか悩んでいる方は、兼務したことがある方の体験談などを参考に、自分にできそうかどうか慎重に考えてみてください。

ケアマネのメリットとは

ケアマネのメリットとは

ケアマネージャーは、ケアプランの作成や医療機関とのやり取りなど、事務的な作業が多い仕事です。

メリット1 体への負担が少ない

直接現場で介護の仕事をする機会はあまり多くないので、体へあまり負担をかけずに仕事ができるのがメリットです。

介護職というと腰痛になりやすいというイメージがあるかもしれませんが、ケアマネージャーなら腰痛になるリスクは少なく、年齢を重ねても無理なく働き続けることができます。

メリット2 夜勤が少ない

また、職場によって変わりますが基本的に夜勤が少なく、ワークライフバランスを保ちながら仕事ができるのもケアマネの魅力です。

メリット3 需要が高い

介護職員の中では給与水準が高い職種ですし、需要が高く転職する際に求人に困らないというのもメリットになるでしょう。

ケアマネのデメリットとは

ケアマネのデメリットとは

ケアマネのデメリットとして、下記のようなことが挙げられます。

デメリット1 悪い印象を持たれやすい

デメリットは、他の職員から悪いイメージを持たれてしまう可能性があるということです。

ケアマネは質の高い介護サービスを提供するため、ヘルパーさんなど他の職員に色々な指示を出さなければなりません。

その時に、「上から目線で指示をしてきてむかつく」「事務仕事ばかりしているくせに偉そう」「何様?」など、嫌な印象を持たれてしまうこともあります。

そのため、コミュニケーションのとり方には注意しましょう。

デメリット2 常に知識をつける努力が必要

ケアマネージャー5年ごとに資格を更新しなければなりません。

研修も受ける必要があるので、常に新しい知識を学ぶ努力は怠らないようにしてください。

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