看護師からカウンセラーになるには?
看護師からカウンセラーになるには、カウンセリングができる知識があることを示すために、プラスの資格として心理学系のものを取得する必要があります。
公認心理士の資格を取得する
資格といってもいろいろ種類がありますが、カウンセラーとしていろいろな分野で活躍したいなら、民間のものではなく国家資格を取得しましょう。
もしも、これからカウンセラーを目指すのなら国家資格の公認心理士を取得すれば、カウンセラーになれる確率が高くなります。
公認心理士の資格があれば医療の現場はもちろん、福祉や教育の分野でもカウンセラーとして活躍が可能になります。
公認心理士になるためには
公認心理士になるためには、まずは国家試験を受けるための受験資格を得なければいけません。
大学で指定科目を修了させていることが条件だったり実務経験が条件だったり、受験資格を得る方法はいくつか用意されています。
自身のこれまでの経歴や学歴によって、選ぶべき道は異なるので調べた上で行動を起こしましょう。
そして、受験資格を得たのなら、年に一回行われている公認心理士の国家試験を受けることになります。
◆受験資格の確認方法
一般財団法人日本心理研修センターホームページの「受験の手引」デジタルブック「Ⅱ 受験資格と受験申込区分」に記載されています。
国家試験に合格すればカウンセラーになれる
無事に合格をすれば、知識があることを証明できるためカウンセラーとして働けるようになります。
現在働いている職場でカウンセラーをするのもよいですし、新しい職場を見つけてカウンセラーとして活躍するのもよいでしょう。
産業カウンセラーとは?
働く人のメンタルヘルスを守りたいと考えるのなら産業カウンセラーを目指してみましょう。
産業カウンセラーの役割とは
プレッシャーや自ら招いてしまったミスへの自責の念など、仕事をする上で感じてしまうストレスは少なくはありません。
そのような厄介なストレスによって、心のバランスを崩さないようにサポートするのが産業カウンセラーの仕事です。
しっかりと話を聞いて適切なアドバイスをすることにより、悩みを解決してあげることができます。
産業カウンセラーになるには
もしも働く人の応援をしたいのなら、産業カウンセラーという、そのままの名称の資格があるので取得を目指しましょう。
民間の資格ですが働く人へのサポートに特化したものなので、取得をすれば産業カウンセラーとして働けます。
ちなみに試験は学科と技術の二つがあって、費用は学科のほうが11,000円で実技のほうが22,000円になっています。
キャリアコンサルタントの資格
なお、就職を望む方へのサポートをしたいのなら、キャリアコンサルタントの資格を取得しましょう。
国家資格のキャリアコンサルタントを取得すれば、経歴や能力などから判断して適切な職場を紹介してあげられるようになります。
産業カウンセラーとキャリアコンサルタントの二つの資格を所有すれば、あらゆる方面から働く人を支えられるようになるでしょう。
カウンセラーの給料は?
カウンセラーはいろいろなところで働けるため、就職した場所によってかなり異なってきます。
カウンセラーの年収とは
年収でいうと300万円以上で400万円以下の方が多いといわれています。
ただし、月収で20万円以下のところもあれば35万円を超えるところもあるので、希望する条件で働ける施設を探すのが重要になるでしょう。
もしも、年収が高いところでカウンセラーとして働きたいのなら、需要に供給が追いついていない分野を狙いましょう。
収入を上げるには国家資格が重要
年収の高いところで働くためには、カウンセラーとして働ける国家資格が重要になってきます。
やはり、簡単に取得できる資格で行えるカウンセラーでは、需要よりも供給が多くなってしまうので、安い収入になってしまう可能性が高いです。
供給が多いところは収入が低いのに、きつい仕事の場合もあるので気をつけましょう。
看護師の資格が強みになる
なお、カウンセラーの資格だけを持っているのではなく、看護師の資格も持っていることは強みになります。
いろいろな強みがありますが、その中で一番大きなメリットは働ける職場がかなり拡がることです。
看護師としての知識がなければ働けない場所にも就職ができるので、カウンセラー単体の資格しか持っていない人よりも収入がよくなる可能性が高いです。
看護師という強みをしっかりと活かせば、収入面で希望する職場を探せるでしょう。
看護師が心理学を活かす方法
まだカウンセラーになるかどうか決めかねているため、心理学を勉強するかどうかを迷っている場合もあるはずです。
しかし、カウンセラーの知識は看護師として働く場合もしっかりと役に立ってくれるので、普段から勉強をしておいて損はありません。
患者の状態を察することができるようになる
心理学の素晴らしいところは言葉だけではなく、仕草や表情から気持ちを読み取れるようになることです。
看護師として働いていて多くの患者に接していれば、病気に対する姿勢は人それぞれなのが分かるはずです。
例えば、つらければすぐに言葉にして伝えてくる患者もいれば、限界までつらさを伝えてこない患者もいるでしょう。
そこで心理学を適切に活用すれば、後者の患者の状態を言葉以外で察することが可能になります。
患者自身が言葉では大丈夫だといっていても、不安な表情を見せたり行動に落ち着きのなさが表れたりするのなら、何かしらを我慢しているかもしれません。
心理学を学ぶ必要性は高い
普通では気がつけないような違和感でも心理学を学べば読み取れるようになるので、より多くの患者のサポートができるようになるでしょう。
看護師にとって役立つ知識はいくつもありますが、患者にできる限り寄り添いたいと考えるのならば、心のことを専門に学べる心理学は必要性が高いものだといえます。
カウンセラーとして独立するには?
カウンセラーは企業や施設で働くだけではなく独立開業もできます。
オンラインで行うカウンセリング
フリーランスとして働くのならば、店舗を借りて対面形式のカウンセリングを行うことになります。
しかし、カウンセラーが店舗を持って営業するのはハードルがそこそこ高いので、難しいそうならばメールカウンセリングやネットカウンセリングを選ぶことも考えましょう。
メールカウンセリング
メールカウンセリングは、メールのやり取りを通じてカウンセリングを行います。
パソコンやスマートフォンがあれば、どこでも簡単に行うことができます。
ネットカウンセリング
ネットカウンセリングは、インターネットや電話を利用してカウンセリングを行います。
マイクとカメラを用意して、Skypeなどのビデオ通信用のソフトを使えば、難しいシステムを導入せずに行えるようになります。
また、スマートフォンからカウンセリングを行うこともできます。
ただ、店舗を持つにしてもオンラインでカウンセラーを行うにしても宣伝がとても大切です。
インターネット上にホームページを開設して、そちらでカウンセリングを受けたい方を募るようにしましょう。
副業としてのカウンセラー
アルバイトで働いた場合の時給が1,000円以上のところも多いため、副業としてもカウンセラーは優秀です。
また、ネットやメールなどのオンラインでのカウンセリングは、パソコン・スマホ(場合によってはプラスアルファの機器)を揃えれば行えます。
そのため、隙間時間の副業としても活躍してくれるでしょう。
看護師として働きながらカウンセリングの副業をやり、自信が付いたのならカウンセラーとして独り立ちするのも賢い方法だといえます。