ブランク看護師は復職が不安
看護師は女性が多い影響もあって、出産や子育てのタイミングで離職してしまい、ブランクができることが珍しくありません。
復職したいと思ったときにはブランクが不安になりがちで、結局職場に復帰することができずに専業主婦を続けてしまっている人もいます。
そういった多くの女性の、復職に関しての悩みや不安にはどんなものが多いのでしょうか。
知識やスキルの常識が通じるのか不安
復職を思い立ったときに不安になりがちなポイントとして、何年も現場から離れていたために知識やスキルがもう現場で働くのに十分なものではなくなってしまったのではないかという点がまず挙げられます。
医療の発達は非常に速いスピードで進行しているので、何年も前の常識がもう通じないのではないかと心配になってしまうのです。
経験浅い看護師ほどこのような懸念が強くなってしまう傾向があります。
何を勉強し直したらいいのか分からない
この不安を払拭するためには勉強が必要だと思っても、何を勉強したら良いかがわからずに悩んでしまうこともあります。
国家試験を受けるときのように明確な目標が与えられるわけではないので、自分なりに目標を定めなければなりません。
その目標が本当に復職するときに十分なものなのかも判断できずに、勉強したことが無駄になってしまうのではないかというのも不安になりがちです。
この他にも体力不足になっていないかといった心配をする人もいます。
▼看護師の年齢制限は?看護師を目指す人についての記事はこちら!
ブランクは何年まで大丈夫?
看護師にとっては何もしてないブランク期間があまりにも長いと、そもそも自分の自信が失われたり、現場で養ってきた勘が働かなくなったりしてしまうのが問題になります。
ただ、より切実なのは空白期間があることによって病院やクリニックから戦力になるかどうかを疑われてしまうことです。
ブランクの年数が長いと求人に応募しても採用されにくいことも知られています。
このような兼ね合いから何年までならブランクがあっても大丈夫だと考えられるのでしょうか。
一般的にが3年程度が復職しやすい?
一般的には3年程度であれば自信という観点からも、採用の可能性という点でも特に問題が起こることはありません。
ただ、それ以上になってしまうと復職で苦労する可能性が高くなります。
子育て期間を十分に取っていると10年くらいのブランクが生じてしまうこともあるでしょう。
実際にはそれでも復職に成功している看護師もいます。
ただ、ブランクを埋めるのに苦労をしているのは確かで、セミナーに通うなどの工夫をしているケースも少なくありません。
一般的には5年くらいのブランクならあまり大きな苦労をせずに復職しています。
職場でもブランクのある看護師を受け入れようという傾向が強まってきているからです。
復職はクリニックがおすすめ?
ブランクがある看護師はどこに復職するのが良いのかが疑問になるでしょう。
人気は小児科のクリニック
看護師として新卒で就職するときにはやりがいや雇用の安定性、初期教育の充実度などを重視して大病院がよく選ばれています。
しかし、復職の場合には小さなクリニックが良いのではないかという意見もよくあります。
確かに子育てをしていてしばらく現場から離れていると大病院でてきぱきと働き、深刻な症例の患者にも臨機応変に適切な対応をしていけるかどうかが怖いと感じる人も多いでしょう。
子どもが多い小児科のクリニックなら子育ての経験を生かせて良いと考える人が多いと言われています。
不安な人は復職支援制度が整っている大病院へ
確かに復職の仕方としてクリニックを選ぶのは良い方法の一つですが、ブランクが長い場合には難しいので注意しましょう。
小さなクリニックでは看護師の数が少なく、即戦力を求めている傾向が強いからです。
むしろ大病院の方が業務を配分して働く仕組みができているので、ブランク明けならそれ相応の仕事を任せてもらえます。
復職支援制度が整っている現場も大病院には多いので、むしろ不安を減らすことができる可能性もあります。
どちらが良いかはケースバイケースなので、自分自身の状況に合わせて選ぶようにしましょう。
▼看護職の種類&仕事内容の違いについて知りたい人はこちら!
ブランク看護師にはパートがおすすめ?
正職員として復職するのには心配があるという人はパートでまずは働き始めるのがおすすめというのを聞いたこともあるでしょう。
パートで働くメリットとは
パートで働くメリットにはどんなものがあるでしょうか。
メリット
- シフトの自由度が高い
- 勤務時間を短く調整出来る
- 子育てとの両立がしやすい
- ブランクを短くしたい
確かに常勤で働くよりもパートの方がシフトの自由度が高く、勤務時間も短くて済むので子育てとの両立をしやすいメリットがあります。
ブランクをできるだけ短くして働けるようにしたいという看護師には、働く時間を確保できるようになった時点でパートを始めるのは良い方法でしょう。
パートで働くデメリットとは
ただ、長いブランクがあった看護師が、腕や体を慣らすためにパートを選ぶのは一長一短なので注意しましょう。
デメリット
- 責任の軽い仕事が中心のため、ブランクを埋めるのに時間がかかる
- 福利厚生が常勤に比べ整っていない
常勤看護師としてすぐに働くのは怖いかもしれませんが、責任のある仕事を任せてもらえるので勉強にも身が入りやすくなります。
そのため、責任の軽い仕事が中心になるパートに比べるとスムーズにブランクを埋めることが可能です。
常勤でも時間的融通が利くところもある?
また、近年では常勤でも日勤のみの勤務で採用してもらえたり、時短勤務制度を利用できたりするケースが増えてきました。
働ける時間をあまり確保できないからパートにしようという場合にも、求人を見てみると常勤でも働けるところが見つかる可能性があります。
常勤の方が福利厚生が優れているので働きやすいことも多いため、安易にパートが良いと考えず、どんな条件の求人が出ているのか自分に合ったものを見つけていきましょう。
ブランクを埋めるための研修
復職する前にきちんと勉強をしてブランクを埋めておきたいという看護師は研修を活用しましょう。
研修や復職セミナーに参加する
ブランクナースをサポートし、潜在看護師から現場で働く看護師に返り咲きをして欲しいという要求は大きくなっています。
地方自治体と地元の病院が敵刑して復職セミナーなどを実施していることが多くなり、現場実習を含む研修も受講できることがよくあります。
採血などの基本的なスキルを学び直すことができるので、自信を持って現場に戻れるようになるでしょう。
勉強アプリを活用する
ブランクがある看護師には研修やセミナーに参加する以外にも復職対策をする方法があります。
例えば、知識不足を補いたいなら看護師向けの勉強アプリが活用可能です。
アプリを活用、学べること
- ゲーム形式で看護スキルを学ぶ
- スケジュール管理をする
- 看護師同士問題に関する採決を取る
- 申し送りをする
ゲーム形式になっていて看護スキルを総合的に学べるアプリも開発されてます。
スケジュール管理アプリなども看護師向けのものがあり、看護同士で問題に関する採決を取ったり、申し送りをしたりすることができる機能もある有用なアプリが増えてきました。
希望する現場で使用しているアプリがあるなら、復職前にインストールして使い方を学んでおくのも対策として重要です。
様々な角度から復職に向けて勉強することで自信を持って現場に立てるようになりましょう。
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