看護師に職務経歴書は必要か
職務経歴書は、転職活動をする際に履歴書とともに求められることが多い文書です。
短いうちに仕事を辞めてしまった第二新卒の方にも必要となります。
基本的には必須の書類となりますが、看護師の場合は提出を求められないこともあるようです。
必要となる場合や、職務経歴書を重視する病院もあるので、基本的な内容や書き方は理解しておきましょう。
職務経歴書とは
職務経歴書とは、応募者の過去の職務経験やスキル、志望動機などについてA4サイズ1~2枚にまとめたもので、採用の合否を左右するとも言える重要な文書です。
履歴書にも職歴を記入しますが、スペースの関係上、過去に従事した職務の詳細な内容について書くことができません。
そのため履歴書を補う書類として使用されます。
職務経歴書には決まったフォーマットがありませんので、自分で作成する必要があります。
職務経歴書は、スマホから作成できるほか、文具店やコンビニなどで市販されています。
自己PRに利用する
特に看護師や准看護師にとって、職務経験やスキルは最も重要視されます。
これまでの業務で学んだこと、身につけたスキルを最大限にアピールするためにも、職務経歴書を用意して自己prに利用しましょう。
職務経歴書には履歴書と全く同じ内容を繰り返し書くのではなく、下記のようなことを具体的な数字を織り交ぜて記載しましょう。
・勤務した施設の病床数や担当した患者数
・具体的な業務内容
・実績や役職
・保有資格
どうしても文字数が多くなりますので、業務内容は箇条書きでまとめるなど読みやすさを心がけることも大切です。
職務経歴書を効果的に使い、即戦力となって活躍できる人物であることをアピールしましょう。
職務経歴書は市販の用紙でいいの?
職務経歴書には履歴書のように決まった形式がありませんので、市販の職務経歴書を購入しなくても問題ありません。
職務経験やスキル、応募動機などを簡潔にまとめてあればどんな書面でも良いでしょう。
ネットでダウンロードする
採用担当者に好印象を与えられるような職務経歴書を作成するためには、自分で一から作成するよりも、ネットからダウンロードした方が簡単なのでおすすめです。
検索サイトで「職務経歴書ダウンロード」と入力すると、職務経歴書が多数ヒットします。
あまりに多すぎてどこからダウンロードすれば良いのか迷ってしまったら、検索ワードに「看護師」を追加して「職務経歴書ダウンロード看護師」で検索してみましょう。
看護師に向けた職務経歴書の見本や書き方の例が表示されます。
そこから自分の書きやすいテンプレートを選ぶと良いでしょう。
スマホで作成する
パソコンがない場合でも、スマートフォンだけで作成することもできます。
スマートフォンで必要な項目を打ち込み、職務経歴書を作成していきます。
作成した職務経歴書は、メールで送ることもできますし、セブンイレブンなどのコンビニで印刷することができます。
手書きの注意点
もしコンビニや100均などで購入した市販の職務経歴書を使用する場合は手書きになります。
書き損じても大丈夫なように少し多めに用意しておきましょう。
また、パソコンのようにレイアウトを変更できませんから、空欄が目立ってしまわないよう、アピールしたい内容がたくさん書けるフォーマットを選ぶことも大切です。
紙質や文字の大きさなどにも注意し、書きやすいものを選びましょう。
職務経歴書は手書きが良い?
職務経歴書はパソコンで作成するのが一般的です。
パソコンがない場合はスマホのアプリで作成することも可能です。
しかし、それでも手書きで作成する方法しかできない人や、手書きで作成したいという人もいるでしょう。
手書きでの作成方法
手書きで職務経歴書を作成するには、ネットからダウンロードした白紙の職務経歴書に手書きする方法があります。
パソコンがなく、アプリも利用できない場合は、市販の職務経歴書を100均などで購入し、手書きで作成しても良いでしょう。
ただし市販の用紙はテンプレートが統一されているので、看護師に向いたものが選べるとは限りません。
手書きのデメリット
いずれの場合も書く文字数が多くなりますので、多くの文字を間違いなく書くのはとても大変ですし時間もかかります。
誤字脱字の修正箇所が多いと、それだけでミスの多い人のような印象を与えがちなので、印象が悪くなる恐れがあります。
これらの理由から、読み手にとってはパソコンで作成された職務例歴書の方が読みやすいと言えます。
履歴書と職務経歴書は統一するべきか
一般的には履歴書は手書きで、職務経歴書はパソコンで作成することが多いです。
しかし、指定がされていないのであればルールはありません。
最近では、パソコンで履歴書を作成する人も増えています。
読みやすい文章であれば、両方手書きで統一しても、両方パソコンで統一しても問題ないでしょう。
手書きが有利になることもある
手書きの職務経歴書は人柄や個性をアピールすることができますので、字の美しい方にとっては有利に働く可能性もあります。
字の美しさに自信があり、誤字脱字をしないで多くの文字を書ける方は、手書きの職務経歴書でアピールしましょう。
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職務経歴書の書き方
職務経歴書の書き方がわからないという人も多くいるでしょう。
職務経歴書の書き方のコツは、これまでの職務経験やそこで得たスキル、自己PRを読みやすく簡単にまとめることです。
言わば自分をプレゼンテーションする書類ですから、応募先に「ぜひウチで働いてもらいたい」と思わせるにはどうしたら良いのかを考えながら作成すると良いでしょう。
職務経歴書のまとめ方
まとめ方には時系列にまとめる方法と、業務ごとにまとめる方法がありますが、一般的には履歴書と同じく時系列にまとめることが多いです。
ただしアピールしたい経歴がある場合は、業務ごとにまとめると良いでしょう。
アピールする内容は、自分が伝えたいことではなく、応募先の企業が知りたいことや、求めていることです。
求められていない強みや経験のアピールは効果がありません。
自分なりに工夫をして、読み手にとって読みやすいか、効果的にアピールできているかを意識してまとめてみましょう。
職務経歴書を作成する際の注意点
職務経歴書を作成する際に注意すべきことについて紹介します。
記入する日付
職務経歴書を作成するときは記入する日付に注意しましょう。
応募書類には最新の情報が記載されていることがマナーとされています。
そのため、提出日の日付を記入します。
郵送する場合は、投函日を記入します。
封筒や履歴書、送付状に記入する日付は統一しましょう。
和暦や西暦かのルールはありませんが、こちらも統一して記入しましょう。
誤字脱字が多い
誤字脱字が多いと、それだけで仕事が雑であったり、ミスの多い人という印象を与えてしまいます。
確認をすることは仕事をするうえでも大切なことです。
何度も丁寧に読み返し、念入り確認しておきましょう。
分量が多い
枚数が多すぎるものや、小さな文字でぎっしりと書かれている文章ではとても読みにくいです。
また、枚数が3枚を超えてしまうと、企業が管理するときに面倒になります。
無駄に長くならないよう、読み手のことを考えてまとめましょう。
分量が少ない
逆に、分量が少なすぎても、採用担当者はやる気を感じないでしょう。
スカスカで空白の部分が多いと感じないような、適切な分量で作成する必要があります。
書くことがなくて困った場合、採用担当者がイメージしやすいような、具体的なエピソードを交えてアピールすると良いでしょう。
しかし、余計な文章で無理に長くするのは良くないので注意しましょう。
難しい言葉を多用
業界の専門用語や、一般的に使われない言葉を使用してる場合、その言葉を初めて聞く人にもわかりやすい言葉にする必要があります。
難しい言葉を多用してしまうと、アピールをするための書類のはずが、興味を持ってもらえない可能性があります。
特に、異業種に転職する場合、医療用語はわからない人が多いため注意しましょう。
ハローワークに相談する
もしも職務経歴書の書き方についてアドバイスを受けたい場合は、ハローワークの窓口で相談してみましょう。
ハローワークでは無料で添削をしてもらえます。
ハローワークインターネットサービスのHPには職務経歴書のフォーマットが掲載されていますから、こちらを参考にするのも良いでしょう。
作成した職務経歴書は残しておく
こうして作成した職務経歴書は、データを残しておくととても便利です。
また必要になった時に使うことができますし、何度も訂正が可能です。
手書きの場合も、忘れずにコピーをとっておきましょう。
転職多いとされる回数は?
看護師は他の職種に比べて転職が多いと言われますが、転職回数が多いとされる回数は何回でしょうか。
転職回数の数え方
転職回数の数え方、は正社員として在籍していた企業数から1引いた数です。
つまり、初めての企業で退職した場合、転職をしたことはないので転職回数には含めません。
2社に在籍したことがある場合、転職回数は一回となります。
派遣やアルバイトとして在籍していた場合には、転職回数としてカウントしないことが多いです。
多いとされる転職回数の目安
一般的には下記の回数を超えると転職回数が多すぎと言えます。
・20代では3回
・30代では6回
・40代では8回
転職回数が多い人を採用するとまたすぐに辞めてしまうのではないかと危惧する採用担当者が、転職回数が多いか否かの目安にするのがこの数字となります。
転職理由の説明を求められる
前述した数字に近い回数の転職を繰り返していた場合も、転職理由を質問されるケースがほとんどです。
転職回数が少なくても転職の理由によっては不利になる場合もありますから、もしも自分が不利になりそうだと思っているのなら、きちんと対策を準備してから面接に臨みましょう。
逆に転職回数が多くても採用担当者を納得させられるだけの理由があれば、転職回数の多さだけで不採用になることはないでしょう。
ごまかさず理由を伝える
職場ごとの勤続年数が長い場合は、短期間に転々としている印象を与えないよう、勤続年数の長さをアピールしましょう。
もちろん転職回数が多いからと言って優秀でないわけでは決してなく、むしろ優秀だからこそ引く手あまたで転職を繰り返す看護師もいます。
無用の誤解を避けるためにも、転職理由をごまかすのはやめましょう。
きちんとした理由があれば、転職が不利になるとは限りません。
転職回数をごまかすリスク
転職回数も嘘をつくのは絶対にやめましょう。
書類から厳しく調査される可能性は低いため、面接時に隠すことは可能かもしれません。
しかし、入社した後はバレる可能性が高く、クビになるだけでなく損害賠償を請求される可能性もあります。