介護職の面接で落ちる理由
慢性的な人手不足が継続している介護業界。
そのため、面接自体は受かりやすい状態が続いていますが、応募したら必ず採用されるほど甘いものでもありません。
落ちる理由を知りながら面接に挑むことが、不採用になるのを避けることに繋がります。
一体どのような人が、介護職の面接で落とされてしまうのでしょうか。
介護職の適性がないと判断される
介護の面接で落ちる理由は、「介護の仕事に適性がない」と判断されるのが原因の一つです。
介護職員の離職率は高いと言われています。
介護の仕事に適性がない人を採用しても、すぐ仕事を辞められてしまう可能性が高く、面接で落とされてしまうのです。
介護職が向いていない人とは
介護の仕事が向いていない人には、コミュニケーション能力が低い人や、体力がない人などがあげられます。
利用者の方と信頼関係を築き良質な介護サービスを提供する時や、仲間同士で連携する時はコミュニケーションを取ることが大切です。
また、身体介助や深夜労働など、介護業は肉体的な負担も大きく、体力が必要になる仕事です。
体力がないと判断されると、面接で落とされる可能性が高くなってしまうでしょう。
面接が上手くいかなかった
他にも、面接時の話し方、態度なども、面接の合否に大きく関係してきます。
面接が上手く行かなかったと感じた時は、面接後にダメな部分を修正し、次の面接に挑んで行きましょう。
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新卒の面接のポイント
新卒という早い段階から介護業界に入って働きたいという人も多いでしょう。
しかし、面接対策しないと、新卒でも就活の面接で落ちることは普通にあります。
新卒者は、どのようなことに気をつけて、面接に挑めば良いのでしょうか。
新卒採用と中途採用の違い
新卒採用と中途採用とでは、採用者が見るポイントが大きく異なります。
中途採用の場合、企業側が人材に期待するのは即戦力なので、面接ではこれまで培ってきた経験やスキルをアピールするのが効果的です。
一方、新卒採用の場合、面接官が応募者に求めるのは、成長意欲や将来性の高さです。
介護業界に希望の光を照らし、明るい未来へと導いてくれる、そのような人が面接で採用されやすいでしょう。
成長意欲や将来性の高さは「専門性の高い知識を身につけ、ゆくゆくは介護福祉士の資格を取得し介護のプロを目指したい」などと伝えると良いでしょう。
このように、自分がこの業界でどのように活躍していきたいか、しっかり話せるようにしておきましょう。
面接のコツ
自己紹介では、明るく大きな声で話し、やる気をアピールすることが採用されるために大切です。
また、介護の仕事に興味を持った理由などを話せるようにしておくと、面接官はその人に熱意があると感じ、「介護業界で長く働き続けてくれそう」と判断するでしょう。
面接マナーなど、面接対策をしっかり行うことで、採用される確率はより高くなります。
介護職の面接の服装
服装はその人自身を表すので、面接官に必ずチェックされます。
面接時の服装では、清潔感のある服装、髪型を意識することが大切です。
清潔感のある外見は相手に安心感などの良い印象を与えるので、介護職員は清潔感のある人が望ましいでしょう。
面接時の服装
介護職として仕事する際はユニフォームや私服で業務にあたりますが、面接には男性も女性もスーツを着用するようにしましょう。
だらしない人だと思われないよう、服にシワやシミがないかチェックすることも必要です。
面接時の髪型
髪色は、茶色や金髪、赤色などの明るい色はくだけすぎた印象を与えてしまうので、黒髪にするのがベストです。
男性はしっかりと髭をそり、短髪でスッキリとした髪型にするのが良いでしょう。
女性は、表情がしっかりと見えるように、顔周りの触覚をなくし、耳や眉毛が見えるようなセットをしましょう。
不潔な印象を与えないよう、ボサボサの髪や寝ぐせにも注意する必要があります。
巻き髪やゆるふわ感のあるセットは避けましょう。
ポニーテールには真面目な印象がありますが、位置が高いと幼く見えてしまったり、下の方の毛がはみ出て崩れる可能性があります。
また、メイクは清潔感の出るナチュラルメイクにすることが大切です。
見た目の印象で結果が変わることもある
面接対策をしっかりしているのに落ちた、それは、見た目の印象があまり良くないのが原因かもしれません。
介護施設の利用者やその家族と上手にコミュニケーションを取るためには、しっかりと信頼関係を築くことが大切です。
不潔でだらしない人に介護されたいという人は、あまりいません。
面接ではしっかり身だしなみを整え、真面目さや誠実さを面接官にアピールしましょう。
面接で伝える長所短所
面接でよく聞かれるのが、「あなたの長所や短所は何ですか?」という質問です。
これらの質問を通し、企業側はあなたの介護職への適性を判断しています。
質問の意図を理解して長所や短所を選ぶことで、より効果的な自己アピールができるようになるでしょう。
協調性の高さを伝える
長所では、協調性があるということを伝わるようなものにすると面接官から高評価を得やすいです。
様々な人と関わる介護の仕事なので、介護職員には協調性やチームワーク能力がある人が歓迎されます。
協調性をアピールする時の例文を紹介します。
私の強みは、どんな年代の人とも分け隔てなく接することができる協調性の高さです。
飲食店でアルバイトをしていた際は、従業員たちとお互いの意見を率直に言い合い、理解を深める努力をしてきました。
介護の仕事に就いても仲間と一緒に協力し、より質の高いサービスを提供できるよう心掛けたいです。
短所は長所に言い換えて伝える
長所と短所は表裏一体で、短所は言い換えることで簡単に長所に変換できます。
例えば、心配性という短所も、見方を変えれば「慎重」「計画性がある」「想像力がある」という長所に言い換えることができます。
心配性が短所な人は、次のように答えてみましょう。
私の短所は心配性な所ですが、心配症であるがゆえに、思いつきで行動することはありません。
どんな時でも計画的に行動し、少しでも業務に貢献していきたいです。
このように答えるようにすると、面接官からの印象をそこねずにすみます。
介護職の面接での逆質問
最終面接では、必ずと言っていいほど逆質問タイムが設けられています。
事前に考えておくこと
逆質問をされた際、「質問はありません」と答えてしまうと、「御社に就職したいという熱意が感じられない」「待遇にしか興味がないのかな」と捉えられてしまうことがあります。
しかし、唐突に相手に質問されたら、誰でも何を質問したら良いのか迷ってしまって当然です。
面接に挑む際は、事前に質問内容について考えることが大切です。
仕事へのやる気をアピールする
逆質問では、仕事へのやる気をアピールできるものが良いでしょう。
例えば、下記のような質問をすると、介護職として働きたいという気持ちが相手に伝わります。
「介護職は未経験なのですが、入職までに準備することはありますか」
「スキルアップのために介護に関する資格が欲しいのですが、資格取得支援制度はありますか」
また、下記のような質問は、仕事への意欲を伝えることができるでしょう。
「介護業界に求められているのはどんな人ですか」
「御社で仕事する上で一番心がけなければならないことは何ですか」
印象が悪くなる質問に注意する
逆質問は、疑問に感じても質問しない方がいいものもあります。
「簡単に調べたらわかること」「給料などの待遇面」「すでに面接中に説明されたこと」などを聞いてしまうと、逆に印象が悪くなってしまいます。
逆質問は、就職を成功に導く大きなチャンスになることもあるので、変なことは聞かないようにしましょう。