英語と看護師の組み合わせ│メディアカルツーリズムや英語の活かす道

英語と看護師の組み合わせ│メディアカルツーリズムや英語の活かす道

メディカルツーリズムとは

メディカルツーリズムとは

メディアカルツーリズム(医療ツーリズム)とは、医療サービスを受けるために観光で渡航する海外旅行のことです。

世界50カ国以上の国で、国際医療機関評価機構の認証を受けた医療施設が増加しており、メディカルツーリズムの誘致も盛んになっています。

特に日本をはじめとしたアジアの各国では、高い医療技術を安く享受することができると人気です。

医療ツーリズムの流れ

医療ツーリズムの流れは、下記のとおりです。

  1. 現地で最適な治療が受けられる医療機関を探す
  2. 見積もりを出す
  3. 医療滞在のビザを大使館などに依頼
  4. 来日

メディカルツーリズムの問題

メディカルツーリズムでは、旅行会社や現地の医療コーディネーターが手配していることが多く、さまざまな問題点が発生しています。

医療行為やその支払い場面において、言語の違いから内容の相違などが発生することがあるためです。

事例として、下記のようなものが挙げられます。

現地にて医療ツーリズムの契約時に十分な説明がなされておらず、医療を受ける時の通訳が専門知識がない留学生が担当する。

医師や看護師が説明しても、うまく意思疎通ができないため、日本に来てからさまざまなトラブルに発展してしまうケースが多いのです。

医療コーディネーターが滞在中もサポートしていればよいのですが、個人単位で申し込む場合、そのような問題が発生します。

バイリンガル看護師は高収入?

バイリンガル看護師は高収入?

英語が話せるバイリンガル看護師は、通常の看護師よりも高い年収を得ることが可能です。

それは次で説明する職場において、英語能力が重宝されるからです。

英語対応可能な病院や外資系企業で優遇

医療ツーリズムや在日外国人が増えているため、英語対応可能な医療機関を外国人は選んで訪れます。

また、患者とうまくコミュニケーションできることから、外資系企業の社員の健康診断などでも選ばれているのです。

医師が英語を話せることは多いですが、医師が指示する内容を英語で伝える必要があり、国際的なクリニックで仕事をする場合には高い英語力が求められます。

外資系企業や富裕層の外国人が多く住んでいる都市部ではそのようなクリニックでの募集が多いです。

ライバルが少ないため、転職でも有利に働くことが考えられます。

英語ができる看護師は限られるため、求人情報を見てもその金額は通常の年収よりも高給で、高待遇が期待できます。

健診や美容クリニックで優遇

健診や美容クリニックなどを訪れる外国人が増えており、正社員で月給40万円以上の求人も多いです。

美容クリニックや健診専門のクリニックでは、残業も少なく、プライベートを重視した働き方ができます。

看護師であることで働ける病院はたくさんありますが、そこに英語という要素が加わると、さらに給与面や待遇面でよい職場を探すことができるでしょう。

TOIEIC何点でバイリンガル看護師目指せる?

TOIEIC何点でバイリンガル看護師目指せる?

英語が話せる看護師は価値が高いことは分かりましたが、実際にどの程度の英語能力があれば現場で活躍できるようになるのでしょうか。

日本国際看護師(NiNA)とは

国際臨床医学会では、外国人患者とコミュニケーションができ、適切な応対ができる外国語能力を有する看護師を育成するために、日本国際看護師(NiNA)の認定を行なっています。

一定の水準をクリアした看護師は、日本国際看護師として病院で活躍することが可能です。

日本国際看護師になるためには、下記の条件が必要になります。

  • 日本の看護師免許を有し、実務を5年以上を経験している
  • 日本国際看護師の養成研修を修了し、認定試験に合格する

この資格はさまざまな病院へ就活にも有利で、看護師としてのスキルを向上させることにも役立ちます。

英語能力の目安

英語能力は、養成研修だけでは得ることはできません。

英検やTOEICなどで、自分の英語力を確認し、コミュニケーションとして使える英語を身につける必要があります。

業務上のコミュニケーションが出来るレベルに必要な英語能力の目安は下記のとおりです。

  • TOEIC:最低でも470点以上
  • 英検:高校卒業レベルの2級

TOEICや英検対策は、実際の現場でも役立つ表現が多いので、何を目標とすればわからない方は、TOEICで高得点を目指すようにしましょう。

日本の生活だけでバイリンガルになるには時間を要しますが、短期間でも留学や外国人と話す機会を持つとバイリンガルに近づけます。

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大使館の看護師になるには

大使館の看護師になるには

看護師資格と英語能力を活かして、海外の大使館や日本国内の在外公館で働きたい方もいるでしょう。

実際に大使館でも看護師が働く環境があります。

大使館の求人とは

在外公館では、職員は現地から派遣されていることが多いです。

従って、海外の大使館の求人を見ることはほとんどありません。

しかし、日本国が募集する大使館では募集を見つけることが可能です。

外務省で働く看護師

外務省では、外務省内に医務室を設置しており、看護師も活躍しています。

外務省の看護師として働くと、国家公務員という立場になり、日本国内だけでなく、海外にある日本大使館で働くことが可能です。

北欧やイランなど、日本の大使館がある場所で働くチャンスがあります。

ロシアにある日本大使館の看護師募集では、まず、日本の外務省で6ヶ月働き、その後ロシアで3年間働くというものでした。

大使館への応募資格

大使館への応募資格は下記のようになっております。

  • 看護師としての資格を持ち、5年以上の臨床経験がある
  • 英語力は英検2級、TOEIC500点以上ある

上記の様に英語力が必要とされていることがわかります。

また、給与は公務員の一般職の給与と臨床経験を考慮の上決定されるため、病院の給料よりは低くなってしまうことがあり、需要も少ないです。

大使館の看護師を目指す方は、外務省の募集を常に確認することが重要となります。

任期も設定されているので、長い期間同じ場所で働くことは難しいでしょう。

空港医務室でバイリンガル看護師になるには

大使館の看護師になるには

外国人が多くいる空港においても、外国人とコミュニケーションを取ることができるバイリンガル看護師は重宝されます。

空港内にある病院とは

日本にある空港では、医務室を設置しているケースがあります。

空港が直接運営していることはなく、外部の病院が空港内にクリニックを持っていて運営することがほとんどです。

▼空港内にある病院

  • 成田空港:日本医科大学千葉北総病院が運営
  • 関西国際空港:近畿大学付属病院が運営

空港看護師の仕事内容

空港の医務室で働く看護師は、空港看護師エアポートナースと呼ばれており、その仕事内容は一般の看護師職と変わりませんが、簡単な治療が多いです。

空港での仕事のため、医務室を訪れるのは、航空会社のパイロットやフライトアテンダントがメインになります。

感染症など出入国者の健康を管理するのは検疫官の仕事なので、検疫に関わることはありません。

しかし、体調不良の乗客が健康管理室を訪れることはあるので、責任感を持って仕事をすることが重要です。

▼空港や検疫官の仕事に興味がある方におすすめの記事はこちら!

検疫官を看護師が目指すためには?空港で働く特殊な職業を解説!

空港看護師の働き方

エアポートナースは、常に英語などでの対応が求められるので、TOEICでも高得点を期待されます。

通常の病院勤務から、空港看護師として移動するのがよくある方法です。

24時間動く空港と同じように、医務室でもシフト制での勤務になりますが、医務室での治療は限られ、別の救急病院で対応してもらうことも多いため業務自体は少なくなります。

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