看護師ドラマ/映画人気ランキングトップ3
医療現場で奮闘する看護師をテーマにしたドラマ・映画はいくつかあります。
今回は、看護師ドラマおよび映画の中でも特に人気を集めるおすすめ作品を3つ、ランキング形式で紹介します。
第1位 ナースのお仕事(1996~2002)
医療ドラマと言えば医師を主軸に据えるのが当たり前の風潮の中で、敢えてナースにスポットを当てた意欲作です。
医療ドラマでありながら、堅苦しくないドタバタ劇が繰り広げられ、主演の観月ありさ氏にとっては本作が女優としての出世作となりました。
2002年には映画化もされています。
第2位 スクール・オブ・ナーシング(2015)
看護師の養成機関で学ぶ看護師の卵たちが、救命の最前線で様々な葛藤や苦悩を経て成長していく姿を描いたヒューマンドラマです。
映画の制作に当たり、熊本県人吉市の医療法人愛生会が全面協力してリアルな現場を担保しました。
看護師の仕事の中でも、心のケアに踏み込んだ内容となっています。
第3位 透明なゆりかご(2018)
沖田×華の同名マンガを原作とした2時間ドラマです。
産婦人科でアルバイトの看護師見習いとして働き始めた17歳の少女・アオイが、時にはシビアな現実や過酷な状況に立たされながらも、命の大切さや重さを学んで成長していく物語が描かれます。
繊細なストーリーや主役を演じた清原果耶氏の演技が評価され、平成30年度「文化庁芸術祭(テレビ・ドラマ部門)」において大賞を勝ち取っています。
男性看護師の人気ドラマとは?
続いて、男性看護師が活躍する人気ドラマについて、ドラマと俳優の組み合わせをランキング形式で紹介します。
第1位 ナースマン 高沢裕次郎(松岡昌宏)
2002年に放映されたドラマ「ナースマン」の主人公、高沢裕次郎は、ちょっとドジなところはありますが、熱い心を持った新米看護師です。
先輩や同僚、患者とのふれあいの中で、TOKIOの松岡昌宏氏が演じる高沢が徐々に成長を遂げていく物語が描かれました。
2004年には続編「ナースマンがゆく」も放映されています。
第2位 恋はつづくよどこまでも 仁志琉星(渡邊圭祐)
2020年に放映されたドラマ「恋はつづくよどこまでも」に登場する小児科担当の看護師、仁志琉星は主人公と同期の看護師で、子どもに好かれている様子を見つけて小児科に誘いをかける役回りです。
好青年ですが突発的な流血を見るのは苦手という一面も持ち合わせています。
演じる渡邊圭祐氏は、主人公の恋の相手役を演じる佐藤健氏と同様に仮面ライダー出身の俳優であり、このドラマでの共演はライダーファンからも注目を集めていました。
第3位 白衣の戦士! 本城昭之(沢村一樹)
2019年のドラマ「白衣の戦士!」は、元ヤンのナースが先輩の厳しくも温かい指導を受けて成長していく物語です。
この作品では、主人公たちの上司である看護師長として沢村一樹氏が演じる本城昭之が登場します。
普段は物腰柔らかながら、いざという時には病院の上層部とも事を構える覚悟を持つ、頼れる上司として描かれています。
看護師役にピッタリな女優/俳優は誰?
これまでの出演ドラマにおいて、看護師の役柄がはまり役だった俳優や女優をランキングの形で列挙します。
1位 観月ありさ(ナースのお仕事 朝倉いずみ役)
ドラマ「ナースのお仕事」でドジなナースの朝倉いずみを演じたことで、観月ありさ氏は女優として大ブレイクしました。
ナースのお仕事は人気を集めて続編が3度に渡って作られた上、劇場版も制作されています。
まさに、朝倉いずみは観月氏にとってのはまり役と言っても過言ではありません。
2位 大泉洋(救命病棟24時 佐倉亮太役)
ドラマ「救命病棟24時」の第3シーズンにおけるムードメーカー役の佐倉亮太を演じたのが大泉洋氏です。
東京が震災に見舞われた中で、患者の心の傷に正面から向き合う姿が多くの人の心を揺さぶりました。
北海道出身という役柄は、演じる自らも北海道の出身である大泉氏にとってうってつけの役柄と言えます。
3位 松田るか(仮面ライダーエグゼイド 仮野明日那/ポッピーピポパポ役)
国民的人気を誇る特撮シリーズ「仮面ライダー」の中でも、医療ドラマを取り入れた「仮面ライダーエグゼイド」です。
ヒロインを務めた松田るか氏は、看護師である仮野明日那とその正体であるゲームキャラクターのポッピーピポパポの二役を演じました。
仮野明日那の時には主人公をサポートする冷静な看護師、ポッピーに姿を変えるとハイテンションなゲームキャラという全く異なるキャラクター性のギャップが人気理由として挙げられます。
看護師ドラマと現実の違いとは?
医療ドラマはリアリティを追求するためにある程度現実に即した内容で描かれますが、作劇上の都合から現実と乖離している描写も描かれます。
とりわけ、看護師が主役となる場合、ドラマシーンに重きを置いて制作されるため、現実との乖離は大きいものになります。
患者一人につきっきりにならない
例えば、患者との心の交流を描くために一人の患者につきっきりで看病を行うシーンがあります。
しかし、実際は多くの患者の面倒をまとめて見る必要があるため、一人の患者に多くの時間を割くことはありません。
患者が亡くなる描写
また、患者の死亡シーンにおいて、直前まで周囲の人間と最後の交流を行い、その後眠るように力尽きたと同時に心電図が鳴り、脈拍が止まったことを示すという描写がありますが、これも感情移入を促すための演出です。
実際のところ、ここまで劇的に息を引き取ることはなく、眠っているうちに息を引き取るケースもあれば、息を引き取ってしばらく経過してから判明するケースもあります。
排泄物の世話がない
そして何より、医療ドラマの看護師の職種の描写では、患者の排泄物に関する世話については描写されません。
放送時間帯に相応しい話題ではないことや、放送コードに抵触する内容であるため描かれませんが、実際の看護師の業務においては患者の排泄物の処理等は極めて重要な仕事のひとつなのです。
医療ドラマ看護師あるある
医療ドラマにおける看護師あるあるネタをいくつかご紹介します。
特定の医師に特定の看護師が固定のチームを組んでいる
ドラマ「医龍」等で見られる描写ですが、手術に望む際に特定の医者に対して特定の看護師が助手として付き、固定チームを組んでいるというシーンが描かれていることがあります。
実際のところ、手術を行う際のメンバーは流動的であり、毎回異なる看護師が手術に立ち会います。
屋上や中庭などで患者と交流する
屋上や中庭で車椅子を押しながら患者との対話を行うシーンは、医療ドラマのステレオタイプ的なシーンとして描かれがちです。
実際のところ、他の患者の面倒も見る必要がある上、休憩を取る余裕もないため、一人の患者とゆっくり交流する時間は取れないのが現実です。
本職から見ると細かいツッコミどころが多い
細かいところですが、本職の方から見るとありえない状況もあります。
- 患者が家族に対して心を乱して怒鳴るシーン、しかし背後の心電図の脈拍は平静時と変わらない値が表示され続けている
- 大手術の後に点滴一本で手術室を後にする患者など
よくよく考えるとおかしなシーンなど、本職の医師や看護師が見ると細かいツッコミどころが次々と挙がっていくのが医療ドラマです。
最近では考証や監修を綿密に行っている場合が多く、ツッコミどころは減少傾向にあります。