御侍史 、御机下の意味とは?医療事務必見!正しい使い方を紹介!

御侍史 、御机下の意味とは?医療事務必見!正しい使い方を紹介!

御侍史&御机下の読み方と意味は?

御侍史&御机下の読み方と意味は?

「御侍史」や「御机下」は紹介状や医師宛ての手紙でしばしば使われています

医療事務として働くなら、マナー違反とならないためにも知っておくべき知識と言えます。

ここでは「御侍史」と「御机下」の2つの言葉の読み方と意味を解説してみました。

使い方については後ほど紹介していきます。

「御侍史」や「御机下」とは

「御侍史」や「御机下」は、いずれも手紙を差し出す側の謙遜の表現です

このような言葉を「脇付」と言います。

脇付は「わきづけ」と読み、手紙の宛名に添え、手紙をだす相手に敬意を表す際に用いられる言葉です。

医療業界でのみ使われる言葉

「御侍史」や「御机下」は医療業界特有の言葉です。

学校の先生や大学の教授校長先生弁護士など敬わなければならないイメージがある職業は医師の他にも多々あります。

しかし、「御侍史」や「御机下」は医師以外には使用されません。

「御侍史」の読み方と意味

「御侍史」は、「おんじし」や「ごじし」と読みます。

読み方の間違いは医療事務として恥ずかしいことと言えますので覚えておきましょう。

侍史 … 位の高い人に仕える書記、お付きの人 (秘書、医療事務スタッフなど)

「侍史」は、「位の高い人に仕える書記」や「お付きの人」などの意味をもつ言葉として使われてきました。

現代の手紙で用いる「侍史」は、秘書や医療事務スタッフなどの医師の傍で仕事をする人を暗に指していることが多いです

御侍史

▼読み 「おんじし」「ごじし

▼意味 「先生ではなく、傍で働いている方にあえてこの手紙をお渡しします」

▼書く理由 「手紙を直接先生に渡すのは恐れ多い」 「手紙を開けるために多忙な先生を煩わせるのは申し訳ない」

手紙に「御侍史」と記載する場合には、「先生ではなく、傍で働いている方にあえてこの手紙をお渡しします」といった意味があります。

「御侍史」「御机下」といった脇付を書くのは、「手紙を直接先生に渡すのは恐れ多い」や「手紙を開けるために多忙な先生を煩わせるのは申し訳ない」などの気持ちを表現するためです

「御机下」の読み方と意味

「御机下」の読み方は、「おんきか」や「ごきか」です。

机下とは、机の下を指していますが「おつくえした」とは読みません。

御机下

▼読み 「おんきか」「ごきか

▼意味 「手紙を先生の机の上に置くことは、私には恐れ多くてとてもできません。そのため、あえて机の下に置かせていただきます。

この言葉を脇付にした手紙には、手紙を先生の机の上に置くことは、私には恐れ多くてとてもできません。そのため、あえて机の下に置かせていただきます。」といった意味があります

「机の上に置くほど重要な手紙ではない」ということを表現しています。

しかし、本当に机の下に置かれることはないでしょう。

手紙の優先順位も低くなるとことはなく、他の手紙と同等に扱われるでしょう。

”御侍史”や”御机下”の使い方

”御侍史”や”御机下”の使い方

前途しましたが「御侍史」や「御机下」は、学校の先生弁護士などの医師以外には使われません。

ナースや医療スタッフに対して宛てた手紙にも使われることはありません。

いずれも医師に宛てた手紙を書くときに用いられる言葉です。

宛名

〇 担当医、医師名

× 病院名、施設名

病院名や施設名ではなく、担当医などの医師名を宛先にするのが、「御侍史」、「御机下」と御中との違いです

また、「○○病院 御中」のあとに「○○先生 御机下」といった、「御侍史」「御机下」と「御中」を併用することはできません。

「御侍史」の使い方

「御侍史」は、医師宛ての紹介状を書くときによく使われます。

このような紹介状は、病院院長宛になっていることも多いですよね。

病院長などの責任ある立場の医師は、一般的に多忙です。そのため、個人的な秘書が付いているケースも少なくありません。

こういった相手に手紙を書くときは、「御侍史」を使って謙遜の気持ちを表現することがあります

また、病院や医師との取引業者などが医師に手紙を書くときにも、「御侍史」が使われるのが一般的です。

「御机下」の使い方

「御机下」は、紹介状をはじめ医師宛てのさまざまな手紙で用いられる脇付です。

「御机下」の場合は、秘書などがいない若い医師宛ての手紙を書くときにも広く用いられます。

また、医師が女性の場合に使用しても問題ありません。

「御侍史」や「御机下」の書き方と例文

宛名書きをする際に「御侍史」や「御机下」を封筒などに書く場合は、適度なスペースを空けて医師の名前の後に続けて書きます。

ちなみに、医師名と脇付の前に病院名を入れるときは、宛先の「御中」は不要です

【例】

〇〇病院 〇〇科

A先生 御机下

〇〇クリニック

院長 A先生 御机下

〇〇病院 〇〇科

担当医先生 御侍史

この場合、病院名と医師名の間が改行位置です。

たとえば、病院のA医師に手紙を書くときは、病院名を書いた後に改行をし、一段下の欄に「A先生御侍史」や「A先生御机下」と書き入れます。

手紙を出す相手の名前が特定されていない場合、「主治医先生御侍史」「担当医先生御侍史」といった書き方をします

これについては、下記でも紹介していきます。

二重敬語にはならない?

弁護士学校の先生、社長などの役職名には敬称が込められています。

ビジネスマナーでは二重敬語はNGとされていますので、「先生様」や「社長殿」というような言い方をしてはいけません。

相手に失礼のないように丁寧に言おうとしすぎてしまうことで、逆に不快感を与えてしまう可能性があります。

「御侍史」や「御机下」も相手を敬う言葉なので、先生の後につけるのは違和感があるかもしれません。

また、「御侍史」や「御机下」の「御」という言葉が、「侍史」や「机下」という言葉を高位にしているようにも考えられます。

しかし、医療業界では「先生御侍史」「先生御机下」という使い方となっています。

これは医療業界の特有の習慣的なものと考えて問題ないようです。

封筒&メールで使う方法

封筒&メールで使う方法

封筒やメールに「御侍史」や「御机下」を書く際には、ちょっとしたルールがあります。

これらの脇付を使うときには、手紙を渡す相手や状況に合わせて上手に使い分けをすることが必要です。

封筒での使い方

封筒の脇付の選び方で迷ったときは、個人特定をしてだす手紙かどうかがポイントです

ポイント 個人が特定されているか

「御机下」 … 特定の医師宛の手紙を書く

「御侍史」 … 特定されていない(相手の名前がわからない) ⇒ 「担当医先生御侍史」

「御机下」は、特定の医師宛てに手紙を書くときに使用する脇付です。

相手の名前がわからないなど、個人特定をせずに手紙を書く場合は「御侍史」の脇付を用います。

たとえば、名前がわからない患者さんの担当医宛てに手紙を書く場合などは、「担当医先生御侍史」と書くのが「御侍史」の正しい使い方です。

医師の名前が「B先生」とわかっている場合は、「B先生御机下」や「B先生御侍史」のいずれの脇付を用いることも可能です

また、病院など、人以外の組織や団体に宛てた手紙には基本的に「御中」を使用します。

メールでの使い方

医師宛てのメールでは、一般的に「御机下」を使います

その理由は、医師のメールアドレスなどに送信するメールは、秘書や医療事務スタッフを介さずに開封されることが多いからです。

医師本人のパソコンなどに直接メールが送信されているときに、「御侍史」を使うと不自然な印象を与えかねません。

メールで手紙を送るときは、「御机下」の脇付を選ぶようにしましょう。

間違った使い方とは?

間違った使い方とは?

御侍史」や「御机下」は、使い方のルールを知っていないと間違って用いてしまう可能性があります。

使い方を間違えた場合、恥をかいてしまうでしょう。

そのため、文書の基本的な書き方は押さえておきたいところです。

ここでは「御侍史」や「御机下」を使用する際のよくある間違いや注意点を紹介していきます。

医師以外の人への手紙で使ってしまう

御侍史」や「御机下」の脇付は、誰にでもつければいいというものではなく、事務スタッフなどの医師以外の職種の人に宛てた手紙では使いません

事務長や事務室長などの管理職に就いている人にだす手紙であっても、脇付に「御侍史」や「御机下」を書くのは間違いです。

また、看護師などの医療スタッフに手紙を書くときも、相手の役職に関係なくこれらの脇付は使用しません。

秘書や医療事務スタッフの名前を書いてしまう

医師宛ての手紙を書くときに、秘書や医療事務スタッフの名前を「御侍史」や「御机下」の前に記載してしまうケースも少なくありません

特に、「御侍史」は前途したように、秘書や医療事務スタッフなどの医師の近くで働く人を指します。

しかし、医師に宛てた手紙なので、間違えないようにしましょう。

御侍史」や「御机下」の意味や使い方を正しく理解していないと、このような単純なミスをしてしまう可能性もでてきます。

脇付の綴りを間違える

御侍史」や「御机下」は、綴りの間違いにも気を付けなければなりません

御侍史」を「御待史」と書いてしまったり、「御机下」を「御枕下」と書いてしまったりするのは間違いです。

綴りの間違いだけで大きな問題やトラブルになることはないでしょう。

しかし、医療事務として綴りの間違いは、宛名を間違えるのと同じくらい恥ずかしいことと考えましょう。

対処法として、知らない言葉や普段使わない言葉を使用する際に意味や由来を調べるのがおすすめです。

御机下」の「机の上に置くのは恐れ多いので、あえて机の下に置く」という意味を理解していれば、「机」を「枕」にしてしまうミスは少なくなるでしょう。

また、丁寧に見直し、注意して書くようにしましょう。

女性医師宛ての手紙で使うのは問題ない

相手が医師という職種に就いていれば、女性宛ての手紙にも「御侍史」や「御机下」が使えます

女性医師だからと言って、脇付の書き方を変える必要はありません。

手紙&年賀状には必ず必要?

手紙&年賀状には必ず必要?

「御侍史」や「御机下」は、医師宛ての手紙を書く時に必ず使用しなければならないルールはあるのでしょうか。

脇付がどのように考えられているのかや、年賀状に必要かどうかなどを、ここでは解説します。

脇付は不要と考える医師も多い

「御侍史」や「御机下」といった脇付については、医師の間でも意見がわかれています。

医師間でやり取りをする紹介状でも、医師によっては「脇付は不要」と考えているケースがあります。

一般的に、若手ドクターほど脇付に抵抗や戸惑いを感じるケースが多いようです。

ただ、このような脇付を用いることは、医療業界の習慣でもあります。

そのため、男性、女性を問わず、相手に不要と思われることを承知であえて「御侍史」や「御机下」を用いる医師も多いです

年賀状では使わなくても問題ないことが多い

個人的にだす年賀状の場合は、「御侍史」や「御机下」の脇付を書かなくても問題にならない場合が多いです。

実際、親近感をだすために、年賀状ではあえて脇付を使わずにシンプルに宛名を書く人も少なくありません

こういった脇付にはあらたまった雰囲気があるため、年末年始の挨拶などのプライベートなシーンでむやみに使うと、相手に少し不自然な印象を与えてしまうケースもあります。

自分が勤めているクリニックなどの院長に出す場合には記載せず、他の病院の医師宛に年賀状を出す場合には記載するという人もいるでしょう。

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