看護助手ってどんな仕事?
看護助手は、医療現場で看護師のサポートを行う仕事です。
看護師の助手ではありますが、してはいけないことがあるので注意が必要です。
看護助手の仕事内容とは
看護師は国家資格を持つ職種で注射や採血を行うことができますが、看護助手は医療行為を行うことは認められていません。
主な仕事内容
- 診察や検査の準備
- 患者の誘導
- カルテの準備
- 伝票整理などの事務作業
- 連絡業務
- 医師、看護師、准看護師のサポート
診察や検査の準備をする、患者さんを診察室へ誘導する、問診票を渡すといった業務が看護助手の仕事です。
他にもカルテの準備や伝票の整理といった事務作業、検査結果を医師に伝えるなどの連絡業務などを行います。
医療行為は行えませんが、医師や看護師、准看護師などの間に立って、様々なサポートを行う大変な仕事です。
病気や怪我をした人の身の回りのお世話もするということで、介護士と似ていますがいくつか違いがあります。
介護士との違いとは
介護士違いは、医療業務も行うということです。
介護士は医療機器の準備やカルテの受け渡しなどは基本的に行いません。
また、病院で行われる一般的なケアを行う看護助手に対して、介護士は対象者がより良い生活を送るための支援をすることを目的として業務を行うという違いがあります。
看護助手に向いている人とは
看護助手に向いている人とはどういう特性を持っているのでしょうか。
向いている人
- コミュニケーションが好き
- 人のお世話が好き
看護助手に向いている人は、色々な人とコミュニケーションを取るのが好きだったり、人のお世話をするのが好きな人です。
看護助手に必要な資格とは
看護助手になるために必要な資格は特にありません。
国家資格が必要になる看護師とは違い、無資格でも医療現場で働くことができるのが看護助手です。
しかし、持っていると役立つ資格はあります。
看護助手執務能力認定試験
いくつか看護師助手向けの資格がありますが、中でも人気なのが看護助手実務能力認定試験です。
これは、民間資格の1つで、受験するための条件はなく誰でも気軽にチャレンジできます。
看護助手に必要な知識やスキルを学ぶことができ、取得することで就職や転職する時に有利になるというメリットがあります。
合格率は60%~80%となっているため、難易度もそれほど高くありません。
学科25問、記述問題5問が出題される試験で、6割以上正解すれば合格となります。
自分で学習することもできますが、通信講座を受けて資格取得を目指すことも可能です。
仕事をしながら資格を取りたい人は通信がおすすめ
通信講座は自宅で学ぶことができるため、わざわざ通学する必要がありません。
仕事をしながら実務能力認定試験にチャレンジしたい、近くに通学できるスクールがなくて困っている、そういう人に通信講座は向いています。
看護助手実務能力認定試験の資格を持っていれば、即戦力になることをアピールできるので、資格取得を目指してみてはどうでしょうか。
看護助手の給料&年収
看護助手は給料が安いというイメージを持っている方もいるかもしれません。
看護助手の平均年収
看護助手の平均年収はいくらくらいなのでしょうか。
平均年収
2013年 約280万円
2015年 約290万円
2018年 約300万円
データを見てみると、看護助手の平均年収は300万円程度です。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、2013年のデータで平均年収が約280万円、2015年で約290万円、2018年で約300万円と年々増加傾向にあります。
これは看護師や看護助手の需要が高まり、給与水準がアップしていることが影響しています。
看護助手の平均ボーナス&月収
次は看護助手の平均ボーナス&月収について見ていきます。
平均ボーナス … 約46万円
平均月収 … 約25万円
手取り … 約20万円
平均ボーナスは約46万円、平均月収は約25万円です。手取りにすると毎月20万円程度ですが、資格を持っている、夜勤が多い、役職が上がるなどすると平均月収もアップします。
パート平均時給 … 約1,000円
派遣社員平均時給 … 約1200円
パートは時給で働くことになりますが、相場は1,000円程度です。
派遣社員の場合は、平均時給は1200円程度になります。
退職金の金額とは
退職金は働く職場によって貰えるかどうかは変わってきます。
大学病院や公立病院などは退職金制度があるところが多いですが、小規模なクリニックは退職金制度がない場合があるので、求人情報などをチェックしておくとよいでしょう。
また、退職金の額も職場によって大きく変わってきます。
はっきりとした相場を出すのは難しいですが、基本給×継続年数でだいたいの退職金額が計算できます。
ただし、病院によっては勤続年数で決められていることもあるので、いくら貰えるかはケースバイケースです。
看護助手のやりがいとは
看護助手をしている方の体験談などを見ると、患者さんとのコミュニケーションにやりがいと感じている人が多いようです。
やりがい1 患者さんが笑顔を取り戻してくれること
看護助手は医療行為ができないかわりに、患者さんの身の回りのお世話をすること多いです。
患者さんと接点を持つことが多く、普段から頻繁にコミュニケーションを取らなければなりません。
入院中の患者さんは不安を抱えている人も多く、その不安をコミュニケーションによって取り除くのも看護助手に求められることの1つです。
自分の仕事によって、患者さんが笑顔を取り戻してくれるのは看護助手としてやりがいを感じられるでしょう。
やりがい2 専門的な知識やスキルを身につけられる
医療行為を行わない看護助手ですが、医療用語などの専門知識は身につけておく必要があります。
医師や看護師と関わりながら、専門的な知識やスキルを身につけることにやりがいを感じる人も多いです。
やりがい3 誰かの手助けができること
看護師のサポートは大変なこともありますが、誰かの手助けができるという充実感を味わうことができます。
診察や検査などのサポートをして、業務がスムーズに進むようになれば医師や看護師から感謝されることもあるでしょう。
患者さんだけではなく、医師や看護師など、様々な人の役に立てる楽しい仕事と感じている人も多いようです。
看護助手あるある
看護助手が働く楽しい職場として人気なのが小児科です。
あるある1 子供と仲良くなるのが楽しい
小児科には怪我や病気の子供が入院したり、通院したりしますが、看護助手はそういう子供達と触れ合う機会が多くあります。
身の回りの世話をしている内に子供と仲良くなり、一緒に遊んだり楽しく話したりするのもよくあることです。
あるある2 夜勤が多くてつらい
夜勤が多く、つらい思いをしてしまうのも看護助手のあるあるでしょう。
夕方に出勤し、朝まで患者さんの様子を見ながら、お世話をしなければなりません。
オムツの交換や体位変換、排尿物の回収など大変な仕事も多いです。
夜勤が続き体調を崩してしまう看護助手もいます。
あるある3 仕事できない同僚に悩まされる
看護助手は資格が必要ない仕事ということで、中には仕事できない同僚に悩まされるケースも多いようです。
おばさん看護助手が、仕事ができないのに偉そうに指示してきてうざいといった意見もありました。
あるある4 常に神経を使わなくてはならない
患者が急変し、常に神経を使わなければならないというのも看護助手あるあるの1つでしょう。
看護助手は事務や、患者さんの身の回りの世話などが主な仕事ですが、医療現場で働くことになるため患者さんの急変を目の当たりにすることが多いです。
自分が見回りしていた時に、患者さんが危機的状態になっているのを発見し、焦ってしまったという体験談は多く見られます。