助産師夜勤の過ごし方
夜勤をする助産師の一日は、午後から始まります。
勤務する病院などによって違いが出てくる場合もありますが、基本的には17時から勤務がスタートとなっているようです。
助産師夜勤の一日
夜勤の助産師はどのような一日を過ごしているのでしょうか。
一日の流れ
15:30 出勤
16:00 申し送り
17:00 分娩、新生児など自分の担当する仕事
23:30 食事・仮眠
2:00 巡回
8:00 事務作業・申し送り
9:30 残務処理
10:15 退勤
そのため、15時半頃から出勤し、勤務に備えて色々な準備をしていきます。
16時頃からは申し送りといって、日勤の助産師から患者さんについての情報を引き継ぐ時間があります。
これにより、情報の行き違いがなくなり、助産師が交代しても患者さんが安心して出産に臨むことができます。
夜勤が始まってからは、それぞれが自分の担当に分かれて仕事をしていきます。
仮眠の時間はどれくらい?
日勤よりも勤務している助産師の人数が少なく、その中で仕事を進めていく必要があるため、勤務の途中で交代しながら仮眠休憩を取ります。
2時間ほどの仮眠なので、助産師の本音としてはもう少し休みたいと思うのではないでしょうか。
また、患者さんに何か変わった様子はないか確認するためにも、病室を巡回していきます。
朝になり、日勤の助産師が出勤してきたら申し送りの時間のため、必要な情報をしっかり確認し正確に伝えます。
そのあとは、残務処理を行っていきます。
その日によって残務処理の量は違ってくるため、終わる時間も日によって変わります。
助産師夜勤はつらい?
助産師として夜勤勤務をするには、大変なことが色々あります。
体力的にきつく、体調を崩しやすい
まずは、体力的にきつい思いをすることが考えられます。
それにより体調を崩してしまったり、ホルモンバランスの関係で生理が止まってしまったり、遅れてしまったりすることも少なくないのです。
夜勤では疲れたとしても、2時間ほどの仮眠休憩しか取れないため、体力に自信がない方は大変な思いをしてしまうかもしれません。
一人一人の仕事量が多い
また、夜勤では一緒に勤務している助産師の人数が少なくなっているため、その分一人一人の仕事量が多くなります。
負担が増えることで夜勤はつらいと感じる場合もあります。
助産師と看護師の夜勤はどっちがつらい?
なお看護師にも夜勤がありますが、助産師を目指そうと思っている方は、看護師とどっちが大変なのか気になりますよね。
看護師は患者さんの排泄介助を行ったりすることもあるため、汚い仕事をするのが心配だという本音を持っている方もいるでしょう。
しかし、助産師の仕事でも患者さんの浣腸を行ったりすることもあります。
特に助産師になって1年目など慣れないうちは、辛いと感じてしまうこともあるかもしれません。
看護師として働いても、助産師として働いても夜勤の大変さは同じだと考えておくのが良いでしょう。
助産師夜勤なしで働ける職場とは
夜勤勤務が自分に向いていないと思った方は、夜勤なしで働ける職場を見つけたいと思うものですよね。
また、結婚や出産をきっかけに、夜勤勤務から日勤勤務に切り替えたいという方もいるはずです。
病院や助産院だけではなく、夜勤のない他の場所でも助産師として働くことができます。
保健所
例えば、保健所に勤務した場合は、妊婦さんなどと面談をして相談を受けたりするのが仕事です。
朝から夕方までの勤務になるため、自分の時間を確保しやすくなります。
養成学校
また、養成学校に勤務する場合は、学生に対して助産師として働く上で必要となる指導を行うのが仕事です。
授業だけではなく資料を作ったりすることもありますが、学校なので土日祝が休みになる場合が少なくありません。
市区町村の保険サービス
さらに、市区町村の保険サービスとして、新生児訪問を行ったり健康診査を行ったりすることもあります。
こういった求人は市区町村から出ているので求人をチェックすると良いでしょう。
不妊治療クリニック
その他にも、不妊治療クリニックで働く選択肢もあります。
夜勤勤務なしで働けるだけではなく、不妊治療に関しての知識をより深めることができる職場でもあるため、助産師としてのスキルアップを考えている方にも向いている職場だと言えます。
助産師夜勤の給料
助産師の夜勤は高給の仕事になっています。
夜勤勤務には様々な手当がつく?
その理由としては、夜勤勤務をする時に様々な手当がつくからです。
夜勤助産師として働く場合には、一回の勤務に対して夜勤手当が付きます。
その金額は病院によっても変わってくるので、チェックしておく必要ことが必要です。
手当が高いところを探せば、その分給料も高くなっていきます。
深夜手当もプラスされる
また夜勤手当とは別に、午後10時から午前5時までの間に勤務をする場合には深夜手当というものがつきます。
これは自分の給与額に対して25%の賃金がプラスされるようになっています。
そのため、日勤だけの勤務をしている助産師と、夜勤勤務を行っている助産師では年収に大きな差が出ます。
助産師のバイトに向いている人
さらに、常勤の助産師とバイトの助産師でも給料は変わってきます。
常勤の場合は正職員として働くため、その分もらえる給料も高いです。
加えて、ボーナスがもらえるという点も異なります。
向いている人
- 融通が利くためプライベートを大切にしたい人
- 子育てで忙しい人
- 給料よりも働き方を優先したい人
一方で、バイトの助産師として働く場合は、常勤よりも融通が利く場合が多いため、プライベートを大切にしたいという方や、子育てで忙しいという方には向いていると言えるでしょう。
このように、働き方と給料の面をよく比較して、自分に合った職場で勤務することが大切です。
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助産師夜勤専従で働くメリット&デメリット
助産師の夜勤専従で働く場合には、メリットもデメリットもあるため、両方知っておくことが必要です。
メリット1 日勤よりも給料が良い
はじめにメリットとしては、やはり夜勤専従ということで日勤の時よりも給料が良いというのが挙げられます。
様々な手当が付くことによって給料が上がるというのは、夜勤専従として働く方にとって嬉しいポイントになりますよね。
メリット2 日中の時間を自由に使える
次に夜勤専従だと日中の時間を自由に使うことができるため、プライベートを充実させたいという方には大きなメリットと言えるでしょう。
ライフスタイルに合った働き方をすることで、仕事もプライベートもより充実させることができますよね。
デメリット1 体調を崩しやすくなる
一方、デメリットとしては、夜勤勤務は体調管理が大変であるということが挙げられます。
仮眠休憩も短く起きている時間が長くなるため、体調を崩してしまう可能性があります。
デメリット2 正職員で働きたくても倍率が高く働けない
また、夜勤専従という働き方は、正職員の求人数が少ないこともデメリットの一つです。
その上、給料が良いなど様々なメリットを求めて夜勤専従の正職員になりたいという人は多いため、競争率が高くなってしまいます。
その結果、希望に沿わずバイトとして勤務することになる場合もあるでしょう。
デメリット2 人数が少ないため一人に掛かる負担が多い
その他にも、夜勤では勤務人数が少ないため負担が大きくなってしまうというデメリットもあります。
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