介護職員初任者研修はどこがいいの?
介護職員初任者研修では、要介護者の食事や入浴、排せつなどの身体介護を行う上で必要な、基本的な知識や技術を学ぶことができます。
介護職員初任者研修は、都道府県の認定を受けたスクールで受講することができます。
自分の生活に合わせてコースを選べる
スクールには通学コースと、自宅学習と短期間のスクーリングの通信コースがあり働きながら資格を取得することが可能です。
全国に多くの介護職員初任者研修のスクールがあります。
通学コースで集中して受講する時には自宅の近くのスクール、働きながら受講する時には職場近くのスクールなどと選ぶことができ、通う時間が短縮できて便利です。
また、学校によっては夜間の講座や土日祝日の講座が開催されています。
そのため、仕事終わりやシフトの入っていない日など働きながらでも効率よく、介護職員初任者研修の資格を取得できます。
優先したい条件から探す
最寄りの駅からアクセスが良い・資格取得までの日数が少ない・受講費用が安いなど、介護職員初任者研修を受ける時に優先したい条件をあらかじめ決めておくと選びやすくなります。
また、口コミサイトを活用してスクールの印象や体験談など実際に通っていた人の声を見ることができます。
スクールのホームページや資料請求でカリキュラムを確認したりして自分の条件に合うスクールを選ぶのもおすすめです。
介護職員初任者研修を取得するのにかかる期間
介護職員初任者研修は、職務の理解・介護における尊厳の保持・自立支援・介護の基本などのカリキュラムを130時間受講しなくてはいけません。
資格を取得するまでの期間は最短14日~最長6カ月と通学スタイルによって違います。
通学コースでの取得にかかる期間
通学コースは基本的に朝から夕方までの終日、講座を受講するスタイルとなります。
平均1カ月~1.5カ月で介護職員初任者研修の修了資格を取得することが可能です。
週に4~5回のスクーリングであれば介護職員初任者研修の資格取得までに3カ月~4カ月間程の期間が必要になります。
週に2回のスクーリングは4カ月~6カ月間必要です。
通信コースでの取得にかかる期間
通信コースは89.5時間の自宅学習にプラスして、40.5時間のスクーリングが必要です。
週に3日~4日集中してスクーリングを行えば、最短14日で介護職員初任者研修の修了資格を取得できます。
無理のないスクーリングを行う
仕事をしながら介護職員初任者研修の資格を取得する時には、集中して約2週間の休みを取ることは難しいため、無理なく通えるスクーリングのタイミングを選ぶことになります。
介護職員初任者研修は、集中して受講して最短で資格を取得したい、仕事をしながら体に負担がないペースで資格を取得したいなど、希望に合わせてコースを選択するようにしましょう。
介護職員初任者研修の費用の違いとは?
介護職員初任者研修の費用は、スクールによって2万円~12万円まで幅がありスクールやコースによって異なっています。
費用が違う理由
介護職員初任者研修のカリキュラムは全国のスクールで同じ内容を学ぶことになります。
しかし、スクールによってサポート体制や設備・サービスなどが異なっているため受講料に違いがあります。
また、全国的に展開しているスクールでも競合他社が多いエリアでは、価格競争の影響もあり比較的に受講料が安く設定されているようです。
安くても環境は整っている
スクールのサービスとして、資格取得後の就業補助や修了試験が不合格になったときの無料サポート、担当者による受講後の相談サポートなどが提供されています。
受講料が安いスクールでも、介護職員初任者研修の修了資格を取得するためのカリキュラムを学ぶ環境は整っているので心配はいりません。
スクールやコースによって割引もある
コースによっては介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修を一緒に申し込むとセット割引が適応されお得になります。
その他、早期申し込みによる割引、介護職員初任者研修の研修を受ける人が少ない時期のキャンペーンなどもあります。
スクール独自の限定キャンペーンもあるので、ホームページなどでキャンペーンの内容や時期などを確認するのもおすすめです。
介護職員初任者研修の費用の補助とは?
介護職員初任者研修は、受講費用の一部を助成金や補助金として給付される行政の補助制度を利用することができます。
主な助成金や補助金として下記のようなものがあります。
・介護職員初任者研修資格取得支援事業
・自立支援教育訓練給付金制度
・教育訓練給付金制度
介護職員初任者研修資格取得支援事業
介護職員初任者研修資格取得支援事業は、介護職員の人員確保の支援策として都道府県や市町村で行われている支援事業です。
例として東京都では、東京都内で介護職への就労を希望する場合、無料で初任者研修を受講することができます。
対象となる条件は下記のようになっています。
・職場体験事業を利用している
・中学生以上
・介護福祉士など、初任者研修と同等以上の資格を持っていない
・介護事業所・介護施設に介護職として就業していない
・就職内定がない
職場体験事業は、実際の介護現場で魅力とやりがいを理解してもらうために東京都が実施しているものです。
無料で体験することができますが、体験者は無給となります。
このように、自治体によって支給額や就労中の人や、これから就労する人など給付を受けることができる条件が異なっています。
そのため、住所のある自治体のホームページや窓口などで相談してください。
自立支援教育訓練給付金制度
自立支援教育訓練給付金制度は、各都道府県で行われている母子家庭・父子家庭の親を対象にした制度です。
受給申請すると上限20万円まで受講料の60%を受け取ることができます。
受給するには、都道府県等から講座の指定があります。
そのため、事前に市や都道府県に相談しておく必要があります。
教育訓練給付金制度
教育訓練給付金制度は、現在就活中の人が利用することができる助成金です。
ハローワークに受給申請すると上限10万円、受講料の20%が給付されます。
雇用保険の支給要件期間が3年以上ある人、被保険者資格を喪失した日から受講開始日まで1年以内であることなど、給付対象となる条件が定められています。
ですから、受給申請をする前に、自分が対象条件になるかハローワークに確認しましょう。
また、受講したスクールから紹介された施設に就職すると、受講料が免除されるケースもあります。
介護職員初任者研修を無料で受講する方法は?
離職者訓練・求職者支援訓練を行っているハローワークの「ハロートレーニング」というものがあります。
ハロートレーニング
ハロートレーニングでは、介護職員初任者研修・ 介護事務管理士・介護福祉士実務者研修の資格を取得できる無料の職業訓練制度があります。
一部のテキスト代は自己負担となりますが、民間の教育機関などでの受講料はすべて無料です。
職業紹介サービスなどによる介護職員初任者研修
また、職業紹介サービスや人材派遣業を行っている企業が開催している介護職員初任者研修もあります。
この場合、資格取得後に自社のグループ施設や紹介した施設に就職すると受講料が全額キャッシュバックされています。
都道府県・市町村による補助金
都道府県によって内容や条件が異なりますが、自治体による補助金制度を利用すれば、無料または安い受講料で介護職員初任者研修の資格を取得することが可能です。
東京都など市町村単位でも介護職員就業促進事業・介護職員資格取得支援事業などの助成金制度を導入している自治体もあります。
利用条件が合う都道府県または市町村の補助金や助成金を申請しましょう。
介護職員初任者研修は、仕事をしながらでも夜間に勉強して資格を取得することができます。
受講料が無料になる制度やサービスを活用して、これからのキャリアをアップするための資格を取得してください。
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