介護の資格の取り方とは?
介護の資格を取得することで自分自身のスキルアップやキャリアップにも繋がり、また携われる仕事の幅も広げていくことができるようになります。
介護資格の種類とは
そんな介護資格には、どんな種類があるのでしょうか。
介護資格種類
- 介護職員初心者研修
- 介護福祉士実務者研修
- ケアマネジャー
- 介護福祉士
- レクリエーション介護士
- 介護予防運動指導員
- 福祉用具専門相談員
- 喀痰吸引等研修
- 介護事務実務士
- サービス提供責任者
基本的には、まず「介護職員初心者研修」を取得した後、「介護福祉士実務者研修」を取得し「ケアマネジャー」や、国家資格である「介護福祉士」を目指すという流れになります。
また、その他にも「喀痰吸引等研修」や「介護事務実務士」など、様々な資格があります。
さらに、資格を持っていることで、利用者やその家族からの信頼も得やすくなるため、スムーズに仕事を進める上でも有効でしょう。
資格によっての要件、費用を確認し計画的に取得する
なお、資格の種類によっては実務経験の有無のような受験資格が定められているものや、未経験でも受験できるものなど、要件はまちまちなためあらかじめしっかりと確認しておくことが大切です。
加えて、取得する際には、通信講座や通学講座などで学ぶための費用も必要になってきます。
その際に発生する費用は、取得したい資格の種類や通うところによってバラツキがあります。
そのため、キャリアだけでなく自分自身の資金計画と合わせて計画的に取得していくことが望ましいでしょう。
働きながら介護の資格を取得するには?
介護施設で働きながら資格を取得していくことは、もちろん可能です。
ただし、仕事をしながらになるため、勉強とのバランスをうまくとっていくことが求められます。
資格の取り方にはいくつかのコツがあるので、ここで紹介していきましょう。
【コツ1】職場の上司へ資格を取得することを伝える
まずは、職場の上司へ資格を取得することを伝えておくようにしましょう。
実際に資格取得に向けて勉強をスタートさせると、スクールに通う日に合わせてシフト調整などが必要になってきます。
あらかじめ伝えておくことで、そのような調整もスムーズにできるようになります。
資格を取得することで、できる仕事の幅も広げていけるようになり職場環境の改善にもつながるため、資格取得に対して理解があり、サポートしてくれるところは多いでしょう。
【コツ2】通信や夜間などの方法を視野に入れる
資格を取得するための方法には、まず通学講座に通う方法が挙げられますが、通信講座を利用するという方法も視野に入れてみましょう。
通信講座の場合は通勤電車の中や仕事の休憩時間などの隙間時間、そして仕事が終わった後など自分で調整しながら勉強を進めていくことができます。
またデイサービスや、日勤のみで働いている場合には夜間講座を利用するという方法もあります。
難易度の高い介護福祉士の資格も、夜間のみの専門学校に通い働きながら取得することができます。
介護職員初心者研修とは?
介護職員初心者研修とは、介護職として働くために基本となるような知識や技術を習得する研修のことです。
2013年に、ホームヘルパー2級研修の後継資格としてスタートしました。
最初に取得するのにおすすめの資格?
いわゆる介護職の入門編とも言える資格のため、これから介護の仕事に携わろうと考えている人や、まだ資格を持っていない人が最初に取得するのにおすすめの資格となっています。
内容には介護の基本的なことや、医療との連携について老化や認知症などへの理解などが含まれます。
試験の難易度は高すぎることもなく、カリキュラムをしっかり学んでおけば合格することができるようになっています。
未経験でも受験することが可能で、学歴や年齢にも制限を設けていません。
全部で130時間あるカリキュラムを修了し、筆記試験に合格すれば資格を取得することが可能です。
通信講座でも取得は可能?
取得するためにはスクールに通う必要があります。
かかる費用はスクールによってまちまちですが、数万円で学べるところが多く、資格取得までにかかる費用は比較的安く抑えられます。
通学講座の場合は短期間で集中して学ぶことができるため、目安としては3カ月、最短では1カ月程度で取得できます。
また、130時間のうち、40.5時間は在宅での勉強も認められているため、通信講座を利用することも可能です。
介護資格がなくても働ける?
介護業界は慢性的な人材不足に陥っているという背景もあり、できるだけ人材が確保できるよう、資格なしの状態でも働くことができます。
無資格状態で働く場合でも、介護の現場でできることはたくさんあります。
無資格での働き方とは
その働き方は、介護スタッフのサポート的な役割とも言えるでしょう。
主な役割
- 介護スタッフのサポート
- 事務や雑務
- 来客対応
- 送迎
- 移設の清掃
- 衣類の整理
- 洗濯
- 料理、食事の配膳
- 利用者の身の回りのお世話
- 買い物のサポート
事務などの雑務や来客対応、そして車の免許を持っている場合は利用者の送迎などの仕事も行うことができます。
また、施設内の清掃や衣類の整理、洗濯や食事の配膳など、利用者の身の回りのお世話を行うことも可能です。
さらに、料理や買い物のサポートなど、とても幅広い範囲の仕事に携わることができます。
ただし、介護資格を持っていない場合は、介護福祉士と名乗ることはできません。
また、訪問介護で身体介護を行うことも違法とされています。
正社員として収入を増やしたい人は資格取得がおすすめ
なお、無資格の場合はどうしても、資格を持っている人に比べると給料は低くなってしまう傾向があります。
その上、雇用形態の面でも資格を持っているかどうかで差が出やすくなっています。
無資格でも正社員として求人を行っているところはありますが、やはり正社員として採用されるためには資格を持っていることを前提としているところが多くなっているようです。
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介護福祉士から取れる資格とは?
介護福祉士からスキルアップする資格について紹介していきます。
介護福祉士からのスキルアップを考えるのであれば「医療介護福祉士」や「認定介護福祉士」などの資格取得がおすすめです。
医療介護福祉士とは
まず「医療介護福祉士」は、「一般社団法人日本慢性期医療協会」によって認定されている民間資格です。
介護サービスを利用する人の中には、医療サービスを必要としている人たちも少なくありません。
また、そのような人達は増加傾向にあり、今後も多くの需要が見込まれています。
そのため、介護現場では介護の知識やスキルだけでなく、医療の知識にも長けている人材が必要とされているのです。
この資格は、介護福祉士として1年以上の実務経験を積み、所定の研修や試験を受けることで取得することができます。
認定介護福祉士とは
次に「認定介護福祉士」は「一般社団法人認定介護福祉士認証・認定機構」によって2015年からスタートした、新しい資格制度です。
主に介護職チームのマネジメントや、医療やリハビリテーションとの連携を行っていきます。
さらに、この資格を保有している人には介護チームだけでなく、他の職種の人たちとの連携も求められています。
5年以上、介護福祉士としての実務経験を積んだ後、所定の研修や試験を受け合格することで認定される仕組みになっています。