サービス提供責任者の資格取得方法を解説!ケアマネとの違いとは?

サービス提供責任者の資格取得方法を解説!ケアマネとの違いとは?

サービス提供責任者になる要件&資格取得方法とは

サービス提供責任者になる要件&資格取得方法とは

サービス提供責任者になるための特別な資格はありませんが、サービス提供責任者になるために必要な資格はあります。

厚生労働省の管轄している介護福祉士の資格を取るか、介護職員実務者研修を修了することが必要となります。

介護福祉士の資格取得方法

介護福祉士は国家試験に合格すると取得できる資格ですが、受験のための要件が厳しいので注意しましょう。

介護福祉士養成施設として認められている大学などや福祉系の高等学校などを卒業するか、特例高等学校などを卒業して実務経験を9か月以上積む必要があります。

学歴の要件を満たさない人が介護福祉士の資格を取得するためには介護現場での3年間の実務経験と実務者研修の修了が求められます。

そのため、実務者研修を修了する方が近道といえるでしょう。

実務者研修を受けるには

実務者研修を受けるには介護職員初任者を受けて修了する必要があります。

この二つの研修を受ければサービス提供責任者になれると考えましょう。

資格要件は厳しくなっている

以前は介護職員初任者研修を受けることでサービス提供責任者になることができました。

しかし、2018年に行われた社会保障審議会介護給付費分科会で資格要件が改定されました。

改定により、初任者研修修了者ではサービス提供責任者になれなくなりました。

実質的に30%の減算を受けてしまって収益が低下しまい、経営が厳しい現場が多いことから避けられていたという面もあります。

サービスの向上を必要とされている状況もあるため、資格要件が厳しくなっているのが現状です。

サービス提供責任者とケアマネとの違い

サービス提供責任者とケアマネとの違い

サービス提供責任者とケアマネはどちらも責任者としての役割を果たしますが、何を対象としているかが違います。

ケアマネージャーの仕事

ケアマネは介護サービスの全体的なプランを立てるのが仕事です。

施設介護でも訪問介護でもケアマネが作成したプランに基づいて介護サービスが提供されます。

そのため、有料老人ホームでも訪問介護事業所でもケアマネの仕事の対象になります。

責任範囲が広いことから資格が必要で、研修に関しても以前は任意研修の位置付けだった実務従事者基礎研修も統合必修になり、87時間もの実務研修を受けることが必要となっています。

サービス提供責任者の仕事

一方、サービス提供責任者の場合には基本的に在宅介護サービスを提供している介護施設での責任者になります。

ケアマネが作成したケアプランに基づいて、具体的にどのような計画で、その施設の従業員で介護を行うかを考えてプランを立てます。

そのため、ケアマネージャーとヘルパーの間に立っているのがサービス提供責任者といえます。

計画に関して責任を負うだけでなく、実際に介護に対応するヘルパーへの指示や教育をするのも特徴です。

サービス提供責任者はシフト管理も担当するのが一般的になっています。

このように、ケアマネが介護を必要とする人のための大枠のプランを作り上げ、それを実施できるように現場で運用するプランをサービス提供責任者が立てています。

▼サービス提供責任者の仕事内容についての記事はこちら

サービス提供責任者とは?仕事内容の大変なことや、必須知識を紹介!

サービス提供責任者は兼務できるの?

サービス提供責任者は兼務できるの?

サービス提供責任者は他の職種を兼任することはできますが、ルールが定められています。

管理者、ヘルパーの兼務

訪問介護サービスでは、サービス提供責任者の他に管理者とヘルパーを置かなければなりません。

サービス提供責任者は管理者、ヘルパーのどちらか一方を兼任することはできますが、三つを同時に兼任するのは認められていません。

つまり、訪問介護施設の全体管理とサービス管理を同時に受け持つ代わりに、自らの手では介護サービスを提供しないという形は選べます。

また、管理者の下で自分が立てたサービスプランに従って介護サービスを自分の手で提供することも可能です。

トラブルの責任を負う人を明確にする

訪問サービスもしている有料老人ホームなどではヘルパーとサービス提供責任者の兼任もよく行われています。

ただ、傷害などのトラブルが遭ったときに誰が責任を負うのかを明確にすることが求められます。

それぞれの職種に関して業務マニュアルを作成することが必要です。

管理者かつサービス提供責任者の場合にはヘルパーの仕事には従事せず、ヘルパーかつサービス提供責任者の場合には管理者としての業務を行いません。

そして、トラブルが発生した際の責任は管理者が持つという仕組みを明確に運用しなければなりません。

三役兼任をすると全ての責任を負うことになるため負担が大きくなることもあって兼任が禁止されています。

サービス提供責任者に求められる知識とは

サービス提供責任者に求められる知識とは

サービス提供責任者の業務は基本的にはケアプランに従って、現場のヘルパーを適切に割り振り、必要な介護サービスを安定して提供できるようにすることです。

サービス提供責任者に必要な知識

安定した介護サービスを提供するためには、下記のようなことを判断できる知識が求められます。

・居宅でのサービスに関して何にどのくらいの時間がかかるか

・何人のヘルパーが同時に必要になるか

・ケアの内容に応じてどんなスキルがあるヘルパーに行ってもらう必要があるか

ケアプランを見て具体的なサービスに落とし込むための知識も必要なので、居宅で可能な介護について一通りの見識がなければなりません。

介護全般に関わる知識があるだけでなく、現場経験から考えられないと的確な実施計画を立てるのは難しいでしょう。

サービス提供責任者の配置基準

また、サービス提供責任者は訪問介護事業所の利用者数40人ごとに1人というのが介護保険上の配置基準となっています。

他にも、サービスの提供時間の合計が450時間ごとに1人、あるいは常勤で働いているヘルパー10人あたり1人というのが配置基準です。

つまり、40人の利用者のケアプランを把握して適切な実施計画を動かせる力や、ヘルパー10人くらいをうまく配置できる能力が求められます。

全体を俯瞰することができて、個々のヘルパーともよくコミュニケーションを取れることが重要です。

サービス提供責任者おすすめ勉強法

サービス提供責任者おすすめ勉強法

サービス提供責任者になって活躍するためには初任者研修、実務者研修を受けるのが近道です。

初任者研修では試験があるので知識を十分につける必要があります。

勉強アプリを活用する

覚えなければならないことはアプリを活用する方法がおすすめです。

初任者研修の修了を経てサービス提供責任者を目指したいという人が増えている影響で、学習用アプリがいくつも開発されています。

一問一答形式の勉強アプリを使えば基礎的な知識は習得することができます。

勉強したい内容の本を読む

体系的な知識をきちんとつけたい場合にはを読むのがおすすめです。

初任者研修も実務者研修も学ぶ内容をわかりやすくまとめられている教科書的ながたくさんあります。

また、サービス提供責任者の業務の概要や実践的なノウハウをまとめてあるも増えてきました。

自分の置かれている状況に応じて適切な内容のを選べば納得できる知識を付けられます。

研修を終えた後の勉強

一方、実務者研修も終えた後や、サービス提供責任者になってからの勉強では研修を利用するのがおすすめです。

サービス提供責任者のスキル開発のための研修がよく実施されるようになっています。

半日から一日で終了し、実践的なノウハウを習得できる機会になるので積極的に活用して成長しましょう。

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