新人看護師の辛い悩みとは?
看護師は、女性ばかりの人間関係の難しさや許されないミス、専門的な知識が必要とされる職業なので、ある程度大変なことは覚悟していたものの、いざ入職すると想像を絶する辛いことの連続です。
新人看護師は、日々どのような悩みを抱えているのでしょうか?
忙しくて睡眠不足になった
まず一日でも早く一人前の看護師になるためには、日々の勉強が欠かせません。
業務時間以外に新人研修が設けられ、それが終わればその復習に時間を当てることも多くあります。
そのため、新人看護師にとって仕事で心身共にぐったり疲れているにもかかわらず、睡眠時間がなかなか取れないという実態があるようです。
そのうえ夜勤のあるため、肉体的にも精神的にも睡眠不足は大きな悩みになっているようです。
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連休を取りづらい
また休暇に関しても、連休はなかなか取りづらいのが現状です。
最初は何も分からず連休の休暇を出したところ、周りの先輩からの冷たい視線や、新人なのにという嫌味っぽい言葉にとても怖い思いをしたという声も聞きます。
看護師という仕事は休みを取るのも一苦労ということを、身をもって知ることになるのです。
夜勤シフトのバランス
さらになぜか、自分のシフトだけ夜勤が多く組まれていた、という新人看護師もいるようです。
他の先輩方のシフトをよく見ると、昼勤夜勤のバランスがとてもいいことに気づきます。
もしかしたら、これが新人看護師への洗礼というものかと、少し理不尽さとこの先の不安を覚えたといいます。
こういったことが数か月続くと、心身共に疲れ切ってしまうということも少なくないのです。
人間関係を良くするコツとは?
新人看護師にとって、人間関係の難しさは一番の悩みではないでしょうか。
この先長く仕事を続けていくためにも、先輩看護師や医師の方々との良好な関係を築く必要があります。
とはいえ社会人経験の少ない新人看護師は、職場の人間関係を少しでも円滑にするためにはどうしたらいいのか分からない人が多いでしょう。
人間関係を良くするポイントについて紹介していきます。
「ありがとうございます」という言葉を意識する
そこで「人間関係を良くする言葉」を使ってみましょう。
その言葉は「ありがとうございます」です。
まず先輩看護師の方々は日々の忙しい業務に加え、新人看護師の教育もしなければいけません。
人を教えるのは、結構な時間と労力が必要なのでそれはもう大変です。
そんな中、新人看護師から元気よく「いつもご指導いただき、ありがとうございます」と言われたら、イライラした先輩方の心がホッとします。
この言葉は日頃から意識して使うようにしましょう。
先輩を怖がらず、堂々とした態度で取り組む
また、いつもおどおどした態度も余計に周りをイラっとさせてしまいます。
大きなミスをしてしまったらどうしよう、先輩に怒られたらどうしようなどといつもビクビクしている新人看護師にはありがちです。
しかしそのような態度では人間関係が改善されることはありません。
ここは少し図太くなって、多少のことは気にしないメンタルを持つことが必要です。
出来る限り堂々とした態度で、日々の業務に取り組むようにしましょう。
勉強出来ない悩み&解決法とは?
新人看護師は日々の業務で忙しく、なかなか勉強時間が取れないことも悩みの一つではないでしょうか。
そこで通勤時間や休憩時間などのすき間時間を使うのも効果的です。
メモを取る
まずバッグに入れてもかさばらないような、少し小さめのサイズの持ち歩きノートを用意しましょう。
自分がまとめやすく見やすいサイズを選ぶと良いです。
メモの取り方
- 疑問に思ったこと
- 興味を持ったこと
- こうした方が良いという考え
- 上記について深く掘り下げて調べた内容
日々の業務で疑問に思ったことや興味をもった内容のことを簡単にメモ書き程度で書いておきます。
そして、これはこうした方が良いのではと感じたことも書いてもいいでしょう。
そして、そのノートに書いたメモのまとめ方についてですが、「脳梗塞の患者さんには○○をしてはいけないと教わったけど、それはなぜなんだろう」とまず疑問に思ったことを文章にしてみます。
そしてそのことについて、深く掘り下げて調べた内容をその下に詳しくまとめていきます。
メモを取る利点
自分で書いたメモをもとにするのでノートもまとめやすいし、また興味のある内容だと頭に入りやすく知識が定着しやすく、勉強することが楽しいと思えるのではないでしょうか。
そしてそのノートをいつも持ち歩き、空いた時間などを使ってくり返し目を通すようにしましょう。
日々忙しい新人看護師にとって、ちょっとのすき間時間も有効に使うのが大切です。
辞めたくなってしまった時に取るべき行動とは
看護師という職業は人の命を預かる大変な職業で、少しのミスも許されません。
そのため新人看護師はその過酷さに耐えきれず、退職を考える人も少なくはないでしょう。
しかしせっかく苦労してなった看護師という仕事を、感情的になって辞めてしまってはもったいないです。
そこで辞めたいと思った時は、出来る限り対策を取ってみましょう。
休暇を取る
新人看護師は慣れない仕事や人間関係、そして日々の睡眠不足が重なり心身共に疲労困憊の状態になっています。
もし有給があれば一日休んでしっかりリフレッシュすることが必要です。
言い出しにくいのは分かりますが、ここで無理をすれば倒れてしまったり、しばらく働けなくなってしまう恐れがあります。
勇気を出して休むことも大切です。
信頼出来る人に相談する
また仕事の悩みは新人看護師に一番近い、プリセプターに相談するのも良い方法です。
そのプリセプターとの相性が合わなければ、他の信頼できる先輩でもいいです。
そしてもし今の部署が合わないのであれば、自分に適正がある部署への異動願いの出し方なども相談してみてもいいかもしれません。
転職する
それでも解決方法が見つからなかったり、もう心身共に限界を感じていて現在の職場に通うこと自体が無理という場合は、思い切って新しい転職先を探すのも検討してみましょう。
新人看護師あるある
日々過酷な思いをしている新人看護師の皆さんですが、ここでは新人にありがちなおもしろエピソードを紹介します。
採血の時に緊張してしまう
新人看護師は自信のなさから、患者さんに対してもビクビクしてしまいます。
初めての採血の時に、極度の緊張が患者さんにも伝わり「大丈夫なの?」と不安そうな顔をされることもあります。
ある新人看護師は案の定採血に失敗し、その後患者さんに直接「悪いけど、あなたに採血されるの怖いのよ」と言われ、二度と採血させてくれなかったそうです。
専門用語が理解できない
医師とのコミュニケーションも看護師の大切な仕事です。
しかし知識が十分でない新人看護師は、医師の口から次々放たれる専門用語が理解できません。
特に早口やぼそぼそしゃべる医師、また電話で指示がある時などはもう地獄です。
改めてスムーズに対応している先輩看護師を尊敬し、新人看護師にとっては勉強の日々です。
感情移入して泣いてしまう
新人の自分にも優しく接してくれた患者さんを看取ったとき、エンゼルケアをしながら涙があふれ、思わず泣くという失態をしてしまうということもよくあることです。
「泣かないでちゃんと処置して」と先輩から注意されながら、気持ちの切り替えの難しさを実感するようです。
感情に流されず淡々と看護師の業務をこなす先輩たちは、新人看護師にとって、これがプロの看護師なんだと改めて感じさせてくれる存在のようです。