夜勤専従の仕事内容とは?
夜勤専従看護師は、文字通り夜勤のみを行う看護師のことです。患者さんも眠る時間なので日勤とはまた違った仕事内容となっています。
主な業務内容
業務内容として、下記のようなものがあります。
- 巡回 ナースコール対応
- 書類作成 カルテ整理
- 配膳/食事の介助
- 投薬 検温 血圧
- おむつ交換 トイレ介助
- 体位交換
- 点滴交換 採血
- 引継ぎ
- 緊急対応
夜勤看護師は、夜間の病棟を見回ったり、患者さんの訴えに対応することが仕事内容です。
夕食の介助や服薬の確認をしたら患者さんは消灯と共に就寝するので、スケジュールは検査が入ったり見舞いの家族や新規の入院患者が来る日勤帯よりも余裕があるはずです。
定期的に病棟を見まわる以外はナースステーションで待機していることが夜勤では多いのですが、経過表を記入したり、書類作成をするなど待機中もすることが多いです。
休憩時間
休憩時間は1時間程度であり、交代で夕食を取ります。
1時間の休憩が終わったらすぐに業務に戻ることになりますので、仮眠を取るなどの休憩時間の使い方をする看護師は珍しいかもしれません。
夜勤専従の回数とは?
夜勤専従で稼ぎたい!という方もいれば、夜勤は身体的に辛いから働きたくない。。という方も多いと思います。
夜勤専従として働く回数には上限があるのでしょうか?
夜勤の回数
施設の労働環境などにもよりますが、原則1週間あたりの労働時間は40時間以内、月の勤務時間は144時間以内と定められているのが一般的となっています。
一週間では週5日程度働くことが可能です。
夜勤なので勤務時間は17時からなど、夕方から始まることが多いです。
しかし、日勤の看護師から申し送りを受けて仕事に入るので、17時よりも早く職場に行って患者さんの状態を確認する、医師からの指示をチェックするなどの時間を取っている看護師がほとんどです。
夜勤専従看護師は17時から翌朝9時に日勤のスタッフに申し送りをするまでが勤務時間になります。
夜勤専従で働くメリットとは?
夜勤専従で働くメリットを紹介します。
夜勤専従看護師という働き方を選んだ場合のメリットは、経験と給料、そして時間的に固定された労働環境という点です。
看護師としての技能を高めたい
夜間という時間、少ない人数で患者さんに対応しなくてはならない夜勤では、その分だけ看護師ひとりひとりの裁量が大きく、様々なことが経験できます。
看護師としての技能を高めたい方には、忙しくフィードバックを貰えないこともある日勤よりも夜勤のほうがより経験を積めるかもしれません。
高収入
夜間働くことによって手当を貰うことが出来、看護師としての基本給以上に収入を得ることが出来ます。
休日に出勤すればさらに休日手当も望むことが出来ます。
経験も積むことが出来て、給料が高いということが夜勤専従看護師のメリットです。
キャリアアップを目指したい
夜勤という時間的に固定された労働環境であるため、時間に融通が利くことも魅力です。
昼間の時間は自由に使うことが出来、Wワークや大学や専門学校に通うなどのキャリアアップを目指す人も多くいます。
勉強の時間が確保できることがメリットだと言えるでしょう。
連休を取りやすい
夜勤専従看護師以外にも日勤帯にも働いている看護師が交代で夜勤帯に入ります。
また日勤や交代制に比べ、夜勤専従の1ヶ月の出勤日数は少なく、3連休、4連休を取りやすいと言われています。
こういった点から、夜勤専従看護師は休日や連休が取りやすいというメリットがあります。
夜勤専従のバイトで働くメリットとは
夜勤専従のアルバイトとして働く人は、様々な夜勤の特徴に注目して働き方を選んでいるようです。
メリット1 成長したい
夜勤という少ない人数で病棟の様子を見回り、有事の際に対処する、という責任ある立場を経験することで看護師として成長しよう、と考えるのも夜勤専従で働く上で考えられる大きなポイントです。
メリット2 収入を増やしたい
夜勤は日勤に比べ、給料や手当てが高い傾向にあります。また、日当で支払われる病院もあります。
そのため、夜勤回数を多くこなしたりすることで、高い給料に繋げることが出来るようです。
同じ時間でも高い給料が欲しい、という場合であれば、夜勤専従看護師という働き方を選ぶことも考えられるでしょう。
メリット3 日中の時間を有効に使いたい
日中は大学や専門学校に通ってキャリアアップを目指しながら、夜間は看護師として働きたい、という方にも夜勤専従バイトという働き方は選ばれています。
夜間に労働時間を限定することによって収入を確保しながら、大学や専門学校の授業がある日中の時間を勉強のために使うことが出来ます。
こういったキャリアアップの取り組みをしていたり、Wワークで日中は別の仕事もしている人であれば、夜間という時間でしっかり稼げる夜勤専従看護師という働き方を選ぶ理由となるでしょう。
夜勤専従で働くデメリットとは?
夜勤専従看護師の辛いところはやはり、夜間の労働であるところに起因するでしょう。
きつい
夜勤はきつい、という声が聞こえるのは、疲れて眠気が襲ってくる時間帯に働いていることが原因であることが多く、また少ない人数で病棟を管理しなくてはならないことを重荷に感じているスタッフは少なくない、ということでしょう。
特にWワークなどをしているスタッフでは日中も夜間も働くことになるので身体の負担は大きく、夜勤をして体壊す、ということの背景にはこういったオーバーワークが潜んでいるのです。
他人と生活リズムが合わない
他人と生活リズムが合わないことも夜勤専従看護師のデメリットと言えるでしょう。
他のスタッフが仕事を終え、ご飯を食べに行ったりしている時間に夜勤専従看護師は働いていることになります。
そのため、他の職種も含めて日勤の仕事とはスケジュールが合わず、なかなかご飯や飲みに行けない、ということは夜勤専従看護師のデメリットだと言えるかもしれません。
その分、休日などに予定を合わせて発散している方も少なくは無いのですが、急な集まりなどがあるとなかなか参加出来ない、ということは夜勤専従看護師として働くなら覚悟しなくてはならないかもしれません。
夜勤専従は高給なの?
夜勤専従看護師の給料は日勤の看護師に比べて非常に高給である、と言われています。
その理由はやはり夜間で働くことによる手当てを受けられることであり、この手当てが非常に年収で見た時に日勤ばかりの看護師との差となってきます。
日勤のみ 約400万~430万
夜勤のみ 約450万~480万
夜勤専従 約600万~650万
働く病院や地域によって給料や手当ての額も変わってきますが、月収にすると35万~45万ほど。
夜間手当て以外にも休日手当てなど、様々な手当てを同時に受けることも可能ですので、シフトの組み方によってはずっと高給も望むことが出来るようです。
もし、夜勤専従看護師としてアルバイトをするのであれば、病院や事業所によっては1日あたりの日当で給料を支払うところもあります。
1回あたり35000円の給料を望むことも出来る、とあって夜勤専従看護師のニーズの高さが透けて見えるのではないでしょうか。
身体的な負担は確かにありますが、それに見合った実入りも期待できるということが夜勤専従看護師として働いていくことのメリットのひとつだと言えるでしょう。
無理が出来るうちに、高給を稼ぎ出すため夜勤専従看護師を選ぶ方も少なくないのです。