訪問看護師の役割とは?
訪問看護師は、厚生労働省管轄の訪問看護ステーションや医療機関が運営する訪問看護サービスに所属しています。
看護師の資格を取得していることが条件となるので、新卒でも入職することができます。
訪問介護士の仕事内容とは
仕事の内容は、患者の健康チェック、療養環境の整備、リハビリのサポートと多岐に渡ります。
訪問先で看護師として業務を行う時は1人ということもありますが、患者の健康状態については、医師や介護関係者への報告が必要です。
訪問看護師が活躍をする在宅医療の現場は、看護師だけでなく医師、介護関係者と多職種連携が当たり前で、チームの一員として働くことが求められます。
認定看護師を取得した方がいい?
在宅医療を利用する患者の中には重症患者や認知症の人も多く、1人1人に合ったケアが必要になります。
人工呼吸器の装着や緩和ケアが必要な人もいるため、治療をサポートするために認定看護師の資格を取得する人もいます。
訪問看護の現場で必要な資格を取ることで、活躍の場を広げることもできます。
患者と家族に寄り添うことが大切な役割
また、訪問看護ステーションなどの現場では、専門知識を身に付けるためのサポートも行っています。
病院やクリニックで働くのとは違う学びがあります。
訪問看護師は、患者のケアの他に家族のサポートも行います。
患者とその家族に寄り添うことができるかというのも訪問看護師の役割といえます。
▼看護師のキャリアアップ資格について知りたい人はこちら!
訪問看護師はきつい?
訪問看護師の仕事は、夜勤はほとんどなく土日祝日はお休みで病院勤務よりラクというイメージがあります。
しかし、看護師の職場として訪問看護ステーションなどの在宅医療の現場は不人気です。
訪問介護の仕事がきつい理由にはどんなものがあるのでしょうか。
休日にも呼び出される
実際、面接や入職の際の説明ではオンコールはほとんどないといわれていたのに、働いてみたら休日に呼び出されたということも少なくありません。
病院勤務の看護師との働き方の違い
病院勤務の経験者からすると訪問看護師の現場は、同じ看護の仕事であっても180度違います。
働き方が違うことがストレスに感じて訪問看護師の仕事は合わない、きついと離職してしまう人もいるのです。
ワンオペレーション業務の精神的な負担が大きい
訪問看護師の場合、患者の自宅に訪問をしてケアを行うことが主な仕事といえます。
ただ、現場に1人で行くケースも多く、全てが看護師の責任になってしまうこともあります。
患者の命の危険に関わることであっても、医師や先輩ナースに相談もできず、精神的な負担ばかり増えるケースも多い状態です。
患者や家族との人間関係
また、治療方針を巡って患者や家族とのトラブルに発展することも多く、人間関係が嫌になって辞めてしまうという人もいます。
移動が多い
この他にも車での移動が多く、遠くの場所まで看護の仕事に行かなければならないといった不満もあります。
業務内容に関するミスマッチやワンオペレーションで業務を行う現場体制も訪問看護師の仕事がきついといわれる理由です。
▼訪問看護師のメリット&デメリットについてはこちら!
訪問看護師に向いている人は?
訪問看護師に必要なことは、看護師としてのスキルはもちろんですが、患者のプライベートな部分に必要以上に深入りをしないことです。
訪問介護士に向いている人とはどんな人なのでしょうか。
冷静に対処できる人
1人で現場を任されることもあるので、どんなことがあっても冷静に対処できる性格の人の方が向いています。
冷静さが求められる仕事ではありますが、患者と家族に寄り添う気持ちがないと続けられません。
患者が求めていることを考えられる人
常に患者ファーストでいられるかというのも訪問看護師に必要なことといえます。
患者が求めることは何かと考えられる人は訪問看護師に向いているでしょう。
真面目に仕事に向き合う人
在宅医療は、子供からお年寄りまで幅広い年代の人が利用しています。
真面目な人は、現場で起きた様々な問題から自分には訪問看護師の仕事は合わないと悩んでしまうかもしれません。
実は、そうやって仕事に関して悩む人の方が、患者や家族とも向き合いやすく訪問看護師には向いているのです。
人のことをお世話することや看護の仕事そのものが嫌いでなければ訪問看護師として働くことはできます。
患者に合わせて柔軟に対応できる人
また訪問看護師の仕事は、患者の病状によって最初に立てた看護計画や治療方針を変えていかなければなりません。
そんな時でも患者に合わせて柔軟に対応できる人は、訪問看護師の仕事が向いているといえます。
訪問看護の面接対策
訪問看護の現場における自己紹介は、名前と最終学歴、職務経歴について話します。
職務経歴に関しては新卒の時から時系列で説明していきます。
転職経験やブランクがあれば、その理由についても隠さずに話しましょう。
面接では、正直に伝えることで信頼関係を築くことができます。
ポイント1 スキルアップに繋がることを伝える
スキルアップに繋がることであれば、面接官も転職をプラスとして判断するでしょう。
例文
「将来、訪問看護の道に進むために急性期病棟から療養病棟に転職をしました。」
転職においても強みを伝えられるというのはポイントになります。
ポイント2 普段心掛けていることを伝える
長所に関しては、看護の仕事で普段心掛けていることを伝えれば、問題ありません。
例文
「私の長所は前向きな所です。患者さんにはどんな時でも笑顔で接し不安にさせないように心がけていました。」
上記のように話せば、看護師としての強みが伝わります。
ポイント3 【失敗談】仕事の向き合い方について伝える
失敗談もよく面接で聞かれる困った質問です。
例文
「新卒の時に患者さんの点滴の時間を間違えてしまい先輩に注意をされました。それ以降は投薬の時間を確認して間違えないように注意しています。」
上記のように、同じミスは2度と繰り返さないというように仕事に対する向き合い方を伝えるようにしましょう。
ポイント3 【インシデント】学んだこと、対処していることについて伝える
訪問看護の面接ではインシデントについても質問されることがあります。
例文
「トイレに行こうとした患者さんが躓いて転倒してしまいました。それ以降は患者さんが移動する時は、足元に気を付けて介助するようにしています。」
インシデントに関しては「ヒヤリハット体験」を話して、学んだことや大きな事故に繋がらないように対処していることを伝えるとよいでしょう。
失敗談やインシデントに関しては、伝え方を間違えると失敗から何も学んでいないと捉えられるので、言葉選びにも注意をしてください。
▼面接の自己PR対策についてもっと知りたい人はこちら!
訪問看護あるある
訪問看護では、休日や勤務時間外のオンコールに疲れたということもあるかもしれません。
ただ、度重なるトラブルに慣れてしまって感覚がマヒする訪問看護師もいます。
あるあるエピソード1 日常でも「ヒヤリハット」に敏感
仕事で認知症のお年寄りを担当していると「徘徊」や「転倒」に常に注意をしているため、日常生活でも危険察知能力が身についてしまうことがあります。
子供が家の中で転びそうになったので助けようとして巻き込まれてしまったということもあるのです。
仕事でも日常でも「ヒヤリハット」には敏感になっているのが、訪問看護師ならではのあるあるエピソードといえます。
あるあるエピソード2 仲間をサポートする意識が強い
同僚が「合わない、合わない」とボソボソとつぶやいているので、訪問看護師の仕事が嫌なのかと心配したところ、単純に服のサイズが合わなくなったという話で心配して損したとなりました。
このように同じ仕事をしていると悩みもあるので、できるだけ仲間をサポートしたいという意識も生まれてきます。
訪問看護師は、同僚や医師、ケアマネと同じ事業所内で働く人たちとの「報・連・相」が大事になります。
疲れた顔をしている同僚がいれば、患者をケアするように仲間もサポートして元気づけたいというのが本音です。
オンコールやトラブルによる疲れも仲間とシェアをすることで癒されます。
それこそ、訪問看護師のあるあるエピソードです。