看護師ボーナス相場とは
看護師のボーナスの相場は何ヶ月分なのでしょうか。
看護師ボーナスの相場
基本的にボーナスは夏と冬の年2回あります。
ボーナス内訳 … 基本給+1.5ヶ月〜2ヶ月分
ボーナスの内訳として、基本給+1.5ヶ月〜2ヶ月分が多くなっています。
相場としては大学病院などの大病院になると、もう少し上がるようです。
例 基本給20万円の20代大卒看護師
夏のボーナス平均 約30万~40万円
例えば、基本給20万円の20代大卒看護師の場合、夏のボーナスが平均30万円〜40万円といわれています。
専門学校卒の看護師もさほど変わりはないようです。
基本給20万円を例としましたが、夜勤手当などの諸手当も多くあるのが看護師の特徴です。
実際にはもっと多く、総支給額は26万円ほどになるでしょう。
ただし、そこから税金などが引かれるため手取りとしては22万円ほどとなっているようです。
もちろん、勤続年数が長くなるにつれて月給は上がります。
20代後半になると、月給の平均は30万円を超え、手取りも25万円ほどです。
男性看護師は少し高い傾向に
次に男性看護師の場合ですが、20代後半から給料やボーナスが女性を少し上回ってきます。
これは結婚をした場合に家族手当などが入ってくるためです。
また役職に着けばさらに上がります。
どちらにしても、男女でかなり大きな差があるわけではないようです。
ちなみに、年齢全体で考えると看護師のボーナス平均は約40万円ほどです。
新人看護師のボーナスはどれくらい?
新人看護師でもボーナスは貰えるのでしょうか。
新人看護師のボーナス
新人看護師の夏冬ボーナスですが、新卒1年目の夏はボーナスの査定をしようがないので、あまり多くはもらえません。
夏のボーナス … 約5万〜10万円
冬のボーナス … 約26万円
もらえても、5万〜10万が相場となっているようです。
ただし、冬のボーナスからは満額もらえることが多いのがほとんどでしょう。
ボーナスの時の手取りは26万円前後が平均です。
クリニックの看護師のボーナス事情とは
ただし、これは病棟勤務の場合で、クリニックに勤めている場合はまた違います。
クリニックの場合は、診療科によって違いがあります。
平均月給 … 約19万円〜23万円
ボーナス … 2ヶ月分~6ヶ月分
まず、平均月給ですが19万円〜23万円ほどと病棟勤務と比べると安くなります。
その代わり、夜勤や残業が少ないという特徴があります。
一方で、美容系のクリニックなど自由診療の病院になると手取りが若干上がります。
クリニックのボーナスは何ヶ月分かというと幅があるので、一律とはいえません。
クリニックの業績によって左右され、2ヶ月のところもあれば6ヶ月分出るところもあるそうです。
またボーナスがいつ支給されるかというと、クリニックでも夏冬で分けられているところが多いので、病棟勤務と時期は変わりません。
都道府県によって給料やボーナスの差が大きい
ほかにも、都道府県によって給料やボーナスの差が大きく、ボーナスに10万円ほどの差が開くことも珍しくはありません。
転職や就職をする場合、近隣の都道府県の給料もチェックしておくのがおすすめです。
▼看護師の給料&ボーナスについてもっと知りたい人はこちら!
ボーナスの査定基準とは
看護師のボーナスの査定項目にはどういったものが含まれるのでしょうか。
ボーナスの査定項目
- 勤怠
- 勤続年数
- 役職
看護師のボーナス査定項目は能力や意欲などを求められる会社員とは違い、勤怠や勤続年数、役職などから査定されます。
ボーナスは基本給がベースとなるので、基本給が上がれば自然にボーナスが上がっていくのです。
経営状況によって支給額は変化する
ただし、勤務先の経営状況により支給額の前後はあります。
また、一般企業のように評価係数を使ってボーナスの支給額を決める病院もあるのです。
評価係数は人事の評価によって分類され、その評価によってボーナスの支給額が変わります。
最高評価なら平均より多くもらえるし、最低評価なら平均より下がってしまうこともあります。
これは欠勤が多いなど勤務態度に問題がある場合なので、特に問題なく働いていれば、平均額はもらえるでしょう。
ボーナスの査定期間とは
ボーナスの査定期間は冬は4月〜9月まで、夏は前年の10月〜3月が一般的です。
では、査定内容に納得できない場合はどうすればいいのでしょうか。
ボーナスを受ける権利は看護師側にあるため、病院側と交渉することが可能です。
もし病院側の説明や交渉しても納得できない場合は、自身の支出を見直して調整する必要があります。
また、経営の悪化などでボーナスが少なくなると通達された場合には、基本的には受け入れるしかありません。
このタイミングで転職を視野に入れるのもいいでしょう。
ボーナスを貰ってから辞めても問題ない?
ボーナスをもらってから辞めてもいいのか辞める時期を迷ってしまいますよね。
ここでは辞める時期について紹介していきます。
ボーナスを貰ってから辞めても良いの?
ボーナスをもらってすぐ辞めるのは可能です。
しかし転職を考えている場合には、タイミングなどをしっかり考えておきましょう。
ボーナスをもらうためには、就業規則の確認は必ずしておくことをおすすめします。
ボーナスの支給日に在籍している看護師が対象となることもあるので、それ以前に退職をしてしまった場合はもらえない可能性があります。
ただし、有給消化期間中の支給であればもらえます。
減額をされる可能性もあるの?
また、退職届を出したタイミングによっては減額をされる可能性もあるので注意が必要です。
もらってすぐ辞めるなら、ボーナスは夏より冬の方が支給額が多いので12月末の退職がベストといえるでしょう。
たまに、ボーナスをもらってすぐ辞めると返還の義務があるといわれる場合があるようです。
しかし、これは労働基準法16条「賠償予定の禁止」に抵触する可能性があります。
病院の規定があるといわれても認められていないので返還義務はありません。
転職活動は10月ごろがおすすめ?
もし、転職などを考えている場合は、10月ごろから転職活動をすることをおすすめします。
理由としては、転職活動は平均して2ヶ月ほどで内定が出るといわれているからです。
ちなみに、看護師が生涯で転職する平均回数は2回といわれています。
▼看護師の退職金について詳しく知りたい人はこちら!
ボーナスの高い病院とは
ボーナスが高いと言われている病院について紹介します。
大学病院は高い?
一般的に看護師のボーナスが高いといわれるのは大学病院です。
また、私立より国立の大学病院の方がボーナスが安定して、ボーナスがカットされることもあまりないでしょう。
しかし、大学病院は基本給や手当が少ないといわれており、民間の病院と比べても年収にするとさほど変わりはありません。
もし、大学病院に看護師として就職する場合、看護系の専門資格を取得したり管理職への昇進を目指した方が結果的には年収が上がります。
総合病院も高い傾向に
また大学病院のみならず、病床数が多い総合病院はボーナスが高い傾向です。
そのため、ボーナスが高い病院への就職や転職を目指す場合は、国立の大学病院や、病床数が多い総合病院を視野に入れておくことをおすすめします。
もちろん、民間の病院でも業績のいい病院やクリニックではボーナスが高くなる傾向にあるので、気になる病院は業績などもチェックしてみるといいでしょう。
また、求人票にボーナス額が記載されていることがほとんどですが、あくまでも実績なので参考程度にしておくといいです。
ほかにも、求人サイトの口コミでは、その病院で働いていた看護師のリアルな声が聞けるので、メリットデメリットを含めて判断材料にするといいでしょう。