寝不足チェックの方法とは?
看護師は寝不足になりやすいと言われていますが、それにはどのような要因があるのでしょうか。
看護師は寝不足になりやすい?
看護師の仕事は長時間勤務や休日出勤が多く、生活が不規則になりやすい傾向があります。
一日当たりの睡眠時間が短くなってしまい、そのような状態が長く続くことで寝不足の状態になってしまうのです。
寝不足は頭痛や倦怠感、集中力の低下などを引き起こします。
いずれも看護師の仕事に支障をきたすおそれがあるので、速やかに問題を解消しなければいけません。
また、目立った症状がないため、寝不足と自覚できないケースもあります。
気がつかないうちに睡眠障害に陥り、めまいや記憶力の低下などの症状に見舞われる可能性もあることから、定期的に自分で寝不足チェックを行って状態を確認するのが看護師の努めと言えるでしょう。
スプーンを使った寝不足チェック方法
誰にでもできる寝不足チェックとしてスプーンを使う方法があります。
準備
- 金属製のスプーンと金属製のトレイ、時計を準備する
- 時間帯は正午
- カーテンなどで日光を遮った暗い部屋で横になる
- スプーンを握った手をベッドの外へ、その下に金属製のトレイを置く
- この状態で眠りに入る
時間帯は正午、カーテンなどで日光を遮った暗い室内において、スプーンを握ったままベッドで横になります。
その状態で目を閉じるとやがて睡眠状態になってスプーンを手から放してしまいますが、離すことで下に置いてある金属製のトレイとスプーンのぶつかった音がします。
入眠までの時間が短いほど寝不足と判断できます。
判定結果
- 入眠~5分以内 … 深刻な睡眠不足
- 入眠~10分以内 … 睡眠不足予備軍
- 入眠~15分以上 … 問題なし
個人差はあるものの、5分未満でスプーンを手から放した場合は深刻な状態と言えるでしょう。
20世紀初頭に考案されたシンプルな方法ですが、疲れが溜まっている人ほど短時間でスプーンを放してしまうので信ぴょう性が高いとされています。
すぐに寝不足を解消するには?
寝不足を解消するには十分に時間を取って寝るのが最善ですが、仕事が忙しい看護師にとっては現実的な方法ではありません。
また、キャリアアップを目指す看護師は毎日の激務の中で勉強も行うことから余計に寝不足の状態になりやすいと言えます。
そのため、ここ一番を乗り切るための効果的な方法をマスターするのはすべての看護師に必須と言えるでしょう。
疲れ目解消~清明(せんめい)のツボ
眠気覚ましの方法は色々ありますが、中でも効果的とされているのはツボへの刺激です。
ツボを押すだけで一定の効果が得られる他、仕事の合間に実行できることから忙しい看護師にはぴったりと言えるでしょう。
根不足解消に効果があるとされているツボは複数存在しますが、中でも簡単に刺激を与えることができるツボは目頭の近くにある清明です。
鼻骨の上部に位置する清明を軽くつまんで引っ張ることにより、目元の疲れが解消されて眠気を取り除くことができます。
片手でもできるので仕事中に最適な方法と言えるでしょう。
眠気覚まし&リラックス効果~中衝(ちゅうしょう)のツボ
両手が使える状態なら中指の爪の生え際から少し下に位置する、中衝と呼ばれるツボを刺激することで眠気を解消することができます。
中衝への刺激はリラックス効果もあるので、仕事や勉強に集中したい時にも便利です。
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寝不足を解消できる飲み物とは?
仕事中の眠気覚ましにはコーヒーというイメージが古くから定着しています。
コーヒーは眠気覚ましにいいの?
コーヒーには興奮作用があるカフェインが含まれているので、特に夜勤の看護師に好まれていると言えるでしょう。
しかし、コーヒーによる眠気覚ましの効果は個人差が激しいのも事実です。
コーヒーを常飲している人は体がカフェインの刺激に慣れているので、期待するほどの効果が得られない可能性があります。
また、カフェインは強い利尿作用があることも無視できない問題です。
仕事中にトイレへ行く回数が増えてしまうので、眠気覚ましが目的であってもコーヒーの飲み過ぎには注意しなければいけません。
栄養ドリンクがおすすめ
トイレへ行く回数を増やさず眠気覚ましの効果を得るには栄養ドリンクがおすすめと言えます。
栄養ドリンクは疲れた体を元気にする飲み物というイメージがありますが、その他にも眠気覚ましの効果があります。
栄養ドリンクにもコーヒーと同様にカフェインが含まれていますが、濃縮された物が少量含まれているだけなので利尿作用はほとんどありません。
栄養ドリンク自体も少量なので一本を飲み干すまで時間がかからず、仕事に支障をきたすことはほぼあり得ないと言えるでしょう。
コンビニで手軽に購入できる点も忙しい看護師にぴったりです。
睡眠の質を高める食べ物とは?
仕事中の眠気覚ましを工夫することも大切ですが、体調を良好に保つためには十分な睡眠が欠かせません。
しかし、単に時間をかけて寝るのではなく、睡眠の質を上げるのが体を労わる秘訣になります。
睡眠の質を上げるためにはまず、よく眠れる状態にする必要があります。
寝つきが良くなる食べ物を就寝前に摂取することで、体に負担をかけずに自然に眠くなる状態を作ることが可能です。
食べ物【キムチ】
中でもキムチはギャバと呼ばれる、リラックス効果を持つアミノ酸を豊富に含んでいる食品です。
寝つきが良くなる他、睡眠の質を上げる効果も高いので安眠を求めるならキムチが最適と言っても過言ではありません。
その一方でキムチはニンニクやとうがらしなどの刺激物が含まれているので食べ過ぎには注意します。
飲み物【ホットミルク】
飲み物についてはホットミルクを飲むとよく眠れると古くから言われています。
牛乳そのものには睡眠の質を上げる効果はありませんが、ホットにすることで体が温まり、よく眠れるようになるのです。
体が冷えると眠くてもすぐに目が覚めてしまい、寝不足の状態になってしまいます。
そのため、就寝前に温かい飲み物を口にするのは古くからの知恵と言えるでしょう。
生姜湯や昆布茶など好みに応じて飲み物を選ぶことができますが、カフェインなどの刺激物を含む飲み物は逆効果なので飲んではいけません。
寝不足を解消できるツボとは?
ツボを押すことで眠気覚ましの効果を得ることができますが、人の体には眠くなるツボも複数存在します。
疲れているのに寝ることができない、深く眠る方法を知りたいと悩んでいる人には安眠効果が期待できるツボを押すのが良い方法と言えるでしょう。
ストレスや緊張に効果のあるツボ
頭頂部にある百会や胸の中央部分に位置するだん中はストレスや緊張で眠れない人に向いているツボです。
やや強めにマッサージすることで刺激が伝わり、次第に眠気が強くなります。
冷えに効果のあるツボ
へそからやや下に位置する関元、内くるぶしの最上部から指に換算して約4本分の高さにある三陰交は血行を改善する効果があるツボになっています。
冷えを感じて眠れない時に押せば良い効果を期待できます。
即効性のあるツボ
今すぐ眠りたい人には即効性のある完骨がおすすめです。
完骨は首の後ろ側に二か所、耳の裏側に出っ張っている骨の膨らみからやや首の方に位置しているツボですが、この部分にマッサージを施すと興奮状態の神経が穏やかになり、短時間で眠くなります。
眠気を誘発するツボの中でも特に即効性が高いので、完骨への刺激は深く眠る方法として重宝されていました。
その一方で首の後ろは太い血管や多数の神経が通っている部分なので、刺激が強すぎると却って眠りが妨げられるおそれがあります。
マッサージを施す際は力を入れ過ぎず、優しく押す程度に留めるのが上手な方法と言えるでしょう。
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